トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 坂上忍は霜降り明星になれるのか?
放送作家が人気動画を分析「YouTubeには手を出すな」11

坂上忍は霜降り明星になれるのか? テレビとYouTubeを両立する難しさと可能性

テレビのカウンターYouTubeで際立つチョコプラと霜降り

 そして、もうひとつの要因は、YouTubeのカウンター文化だ。そもそもYouTubeの視聴者は、「アンチテレビ」な人が多かった。だから以前は、腰かけでYouTubeをやっているような芸能人に拒否反応があった。しかし、神7は全員軸足をYouTubeに移したメンバー。テレビという後ろ盾がないからこそ、本気度を感じ、視聴者は応援したくなる。

 そうなると、逆に際立ってくるのが、霜降り明星やチョコプラの存在だ。

 2組はテレビで見ない日はないと言ってもいいほど出演している。にもかかわらずYouTubeでも100万人を突破した稀有な例だ。あれだけテレビに出ながらYouTubeの撮影もして……というのは体力的にも精神的にも大変だし、供給過多で飽きられるというリスクもある。それでも見事に両立し、どちらでも結果を出すのだからすごい。

 坂上のチャンネルとは内容などが大きく違うものの、この2組はある意味、目指すべきベンチマークとも言える。テレビに多数出演しながらYouTubeでファンを獲得するにはどうすれば良いのか? しかも坂上のファン層は同年代より上が多い。YouTubeのメイン視聴者層とは明らかに異なる。

 坂上がYouTubeでも結果を残した時こそが、YouTubeが完全に大衆化した時と言えるかもしれない。これからの伸びしろに注目したい。

谷田彰吾(放送作家)

クロスボーダークリエイター・放送作家 / TVクリエイターギルド 株式会社VVQ代表 ドキュメンタリー番組『プロ野球戦⼒外通告』『バース・デイ』、有吉弘⾏、乃⽊坂46、池上彰などのバラエティ番組を構成。YouTubeでは『上原浩治の雑談魂』などを担当。放送作家だけでなく広告プランナーとしても活動。業界の垣根を超えたクロスボーダークリエイティブがモットー

YouTubeには手を出すな

Twitter:@VVQ_SHOWGO

【VVQ】

たにだしょうご

最終更新:2021/04/24 19:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画