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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 永山瑛太、すっかり“離婚キャラ”に?

永山瑛太、すっかり“離婚キャラ”に?『リコカツ』以前にも離婚系ドラマに出演していた

『リコカツ』公式サイトより

 4月23日に第2話が放送される、北川景子主演のドラマ『リコカツ』(TBS系)。初回の放送では、北川の夫役を演じた永山瑛太の強烈なキャラとその演技が「キャラが濃すぎてしんどい」「瑛太がクセになる」などと大きな反響を呼んでいた。

 本作は出版社勤務の咲(北山)と自衛官の紘一(永山)が運命的に出会い交際ゼロ日婚をするが、価値観や生活習慣の違いから早くも離婚に向けた活動“リコカツ”を開始するという“離婚”から始まるオリジナルラブストーリーだ。父親も自衛官で厳格な家庭で育った紘一は、朝4時起きで家訓の詠唱を妻に強要するし、“男は女を守り、女は男を支える”という古風な考えを持っている。同僚からも“遅れてきた侍”と呼ばれるほど時代錯誤のカタブツだが、純粋で責任感が強くアツい男だ。

 永山はクセの強いその役にぴたりとハマっていた。自衛官らしくガッチリと鍛え上げられ体、背筋を伸ばした歩き方などはさすがだし、常に低音でドスの効いた喋り方や目力バキバキの表情などやり過ぎ感がコミカルで、咲とのやり取りはまるでコントのようで笑いを誘う。

 2013年の『最高の離婚』(フジテレビ系)でも離婚問題に直面する夫婦の役を演じた永山。運命的なシチュエーションから愛が生まれ結婚に至るも、性格が合わず離婚を考えるという似たようなストーリーだが、永山は理屈っぽく神経質な草食系男子の役柄で、今回の男らしい紘一とは正反対の性格だった。同作での永山の演技も好評で、翌年にスペシャル版が放送されるほどヒットしたのだが、全く違う性格なのにやっぱり離婚となってしまう永山に「離婚専門俳優になってしまうのでは?」などと視聴者からは危惧する声も上がっていた。

 これまでさまざまな役をこなしてきた永山だが、振り幅が大きく役によって全く印象が変わる役作りと演技力はやはりさすがといえるだろう。対して、主演の妻役を務める北川は、演技力を比べてしまうと永山のほうが数枚上手な印象があった。その2人の演技力の差が放送前から心配されていたのだが、完璧に作り込まれた瑛太の演技に、北川自身もインタビューで答えている通り“受けの芝居”に徹していて、これが自然で絶妙に合っていた。「北川さん、永山さんの出演を実現するため、3年間、2人のスケジュールが合うのを待っていた」とプロデューサーが明かしていたが、それも納得だ。永山が北川の良さを引き出し、コメディーな場面もシリアスな場面も絶妙な掛け合いが視聴者を楽しませていた。

 2020年に芸名を“瑛太”から本名の“永山瑛太”に変更し、2021年3月には20年間所属した事務所から独立、4月から個人事務所で活動を始めた彼の俳優人生においては、大切な1年になりそうだ。

 私生活でもたびたび妻の木村カエラとの離婚が噂されるなど、話題に事欠かない永山。名実ともに「離婚俳優」とならないと良いのだが…。そんな心機一転した新生・永山瑛太が『リコカツ』で今後どのような顔を見せてくれるのか、注目したい。

■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系・毎週金曜午後10時~
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、佐野史郎 ほか
脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー:植田博樹、吉藤芽衣
音楽:米津玄師
製作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/

南沢けい子(ライター)

愛知県名古屋市生まれの食いしん坊ライター。休日はNetflixやAmazonプライムを駆使して邦画や洋画、海外ドラマを観まくるインドア派だが、Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に影響されて20インチのミニベロを購入。主人公の男の子たちになった気分でサイクリングロードを走るのが最近の楽しみ。

みなみさわけいこ

最終更新:2021/04/23 17:00
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