北川景子主演『リコカツ』は令和に生きる男女の“リアル恋愛バイブル”だった…早くも共感の嵐
#北川景子 #永山瑛太 #リコカツ
昭和から平成を経て令和へと、時代は大きく変化してきた。それに合わせて人間関係も少しずつ変化しているが、もちろん変わらぬものもある。例えば、夫婦間の問題について。国の司法統計によると最も多い離婚原因は、いつの世も変わらず、“性格の不一致”だ。
4月16日に初回が放送された北川景子主演のドラマ『リコカツ』(TBS系)では、そんな男女間の昔から変わらぬ悩みや今時ならではの悩みの数々が描かれ、視聴者から共感の声が数多く上がっていた。初回の平均世帯視聴率は9.7%(ビデオリサーチ、関東地区)と2桁には届かなかったが、SNSやネットでの評判は「おもしろかった!」「めっちゃ笑った」などと上々であった。
『リコカツ』は北川扮する自由奔放なファッション誌の編集者・咲と、永山瑛太扮する生真面目だが純粋な自衛官・緒原紘一が繰り広げる「離婚するかもエンターテイメント」。運命的出会いからスピード結婚をした2人。だが正反対な性格と育った環境から生まれた価値観の違いにより、互いに不満が募り大げんか、早くも離婚を決意するようすが初回では描かれた。
起床時間などの生活習慣、食事や洋服、インテリアの好みの違い、さらには共働きなのに妻が家事をすべて負担していたり、夕食を作っても連絡がつかず待ちぼうけを食ってしまったり。パートナーとの暮らしのなかで多くの人が経験することばかり。また作中には男女間だけでなく、働き方に対する世代間の確執も。職場の若い後輩から疎まれた咲が「私の若い頃は遅くまで働いていた、文句を言う前にまだやれることがあるのでは?」と後輩を諭そうとするが、「ババアの説教」と返されてしまうシーンも反響を呼んでいた。
時代が変われば、仕事も人間関係も、男女の恋愛や結婚もすべてが変わっていく。共働き家庭の方が多くなった今、家事や育児など夫婦の前に立ちはだかる壁は高い。これまでの価値観を互いにアップデートしなくては乗り越えられない。そして逆に、女性が経済的に自立したことなどさまざまな要因から、離婚へのハードルは低くなってきている。
本作ではこれから離婚に向けての活動“リコカツ”が始まるわけだが、これから描かれるのはドロドロした離婚劇ではない。誰もがつまずき思い悩むパートナーとの問題にどう向き合い、結婚が難しく離婚がたやすくなった今、それでも一緒に生きる意味を問うラブストーリーなのではないだろうか。試行錯誤の果てにしか、愛は生まれない。咲と紘一、2人の両親までもが揃ってそれぞれ離婚問題に直面するところからこの物語は始まっている。互いに反発しながらも、紘一の優しさや咲のいじらしい努力に、確かに互いに惹かれ揺れていた。2人がこの先、どうすれば幸せな形に持っていくことができるのか、令和の時代のリアルな恋愛バイブルになるかもしれない。
4月23日放送の第2話では、また新たな波乱が待ち受けているようだ。この物語がどこへ向かうのか、これから楽しみだ。
■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、佐野史郎 ほか
脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー:植田博樹、吉藤芽衣
音楽:米津玄師
製作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/
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