吉村知事、非常事態宣言で「プロ野球とJリーグも中止か延期」要請で球団経営崩壊か?
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新型コロナウイルス感染拡大が止まらない大阪府の吉村洋文知事は20日の会見で、政府に緊急事態宣言を要請。夜には大阪府と兵庫県、さらには東京都に政府が3度目の発出方針を固めた。人の流れを止めるため大規模な休業要請の中にプロ野球の試合も含まれる可能性が高まっている。
あらゆる感染リスクを排除するため吉村知事は百貨店、テーマパーク、飲食店などに休業要請をする予定で、さらにイベントについても「原則中止、延期をお願いすべきと思う」と話した。
大阪府下では、通常なら1日数万人単位のキャストが訪れるユニバーサルスタジオジャパンが有名だが遊興施設のため休業要請の対象に含めている。クラスターは発生していないが人の流れを徹底して抑えるためだとした。
さらに今回の吉村知事は、スポーツイベントに踏み込んだ。今後、政府との協議の上で判断するが原則中止、延期をすべき考えで、無観客開催の選択も考えられるが「今回の趣旨は人が多く集まる施設、イベントの人流を抑制していかなければいけないということ」だとし、プロ野球やJリーグなども対象に含むことになりそうだ。
永田町関係者は「最初は政府官邸も宣言発出にかなり慎重だったが後手に回ることへの周囲からの批判を恐れ、一気に関西と東京3都府県に発出を決めた。予想以上に変異株が流行しており医療機関が対処できていないことを重く見ている」と経緯を解説する。
プロ野球、Jリーグは昨年よりスポーツ庁などとも連携を取りながら開催にこぎつけたが「あくまで開催を認めるかどうかは自治体のトップとの交渉になる。過去2回、緊急事態宣言中はいずれもプロ野球、Jリーグは開催されていないことを考えれば、試合の長期間中止は自然な流れ」と話した。
20日は東京ドームで読売ジャイアンツ対阪神タイガース戦があり、1万7712人が球場を訪れた。京セラドーム大阪のオリックスバファローズ対埼玉西武ライオンズ戦の観衆は4829人だった。
プロ野球OBは「興行として成立させるには、やはり観客を入れないと厳しいものがある。中止となれば大損害だが、昨年下された開幕延期と同じく、今後は試合中止というシビアな決断を迫られることもある。政府もスポーツ文化を守ることを考え、補助金支給などを早急に検討しないと経営が立ち行かなくなる球団も出てくる」と悲観している。
3月26日の開幕から1カ月でレギュラーシーズンがストップすれば野球界はさらに追い込まれることになる。
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