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ハロプロがネットの誹謗中傷に「法的措置も」 女性アイドルが苦悩する「悪意が増幅される」現状

ハロプロがネットの誹謗中傷に「法的措置も」 女性アイドルが苦悩する「悪意が増幅される」現状の画像1
譜久村聖(ハロープロジェクト公式サイトより)

 女性アイドル集団ハロー!プロジェクトが所属する芸能事務所アップフロントプロモーションが4月16日、ハロー!プロジェクトの公式サイトで「​インターネットやSNS上における噂や誹謗中傷に関して」という声明を発表した。

 モーニング娘。’21のリーダー譜久村聖に関するネット上での噂が事実無根であると表明するとともに、インターネット上における、事実に基づかない憶測や噂の流布、メンバーに対しての誹謗中傷について、法的措置も辞さない体制で厳しく対処していくと宣言した。

「あるファンが譜久村さんとつながっているかのような内容をSNSで投稿したんです。その内容は完全な嘘だったんですが、それが匿名掲示板などで広まり、一部で譜久村さんに対するバッシングのような状況になってしまった。そこで疑惑をしっかり晴らし、誹謗中傷をやめさせるために、事務所が動いたということです。嘘の投稿をした人物が悪いのは当然ですが、それを掲示板などで盛り上げていたネットユーザーも同罪です」(メディア関係者)

 アイドルなどのタレントに対する、ネット上での誹謗中傷はなかなか収まらない。

「特に女性アイドルの場合、その話題を扱う匿名掲示板があるので、嘘か本当かわからないような話が広まりやすい。さらに、あるメンバーのファンが、別のメンバーを叩くという状況ができやすく、ネガティブなコメントが多くなってしまう。この問題の解決はなかなか難しいですね」(同)

 また、ツイッターにおける“愚痴アカウント”の存在も無視できない。

「メンバー本人にリプを飛ばして批判するようなネットユーザーは言語道断ですが、特に誰にあてるわけでもなく、ただただ独り言のようにメンバーや運営に対する不満をつぶやく“愚痴アカウント”も問題です。投稿している本人は誰にも見られていないと思っているのかもしれないけど、わざわざ検索してまでも愚痴アカウントの投稿を引っ張り出して、掲示板などで議題にする悪質なユーザーもいる。ちょっとの悪意がどんどん増幅されるシステムになってしまっていることを多くの人がしっかり認識する必要があるでしょう」(同)

 さらに、メンバーに対して無粋なアドバイスをする善意のファンへの対処も大きな問題となっている。

「たとえば、メンバーに対して“痩せたほうがいい”とか“もっと歌を練習すべき”とかそういうアドバイス的な意見を、ブログにコメントしたり、ツイッターでリプを送ったりするファンも多い。まったく悪意がないものなのでしょうが、結果的にメンバーに対する批判となって、そこからまた別の掲示板などでの誹謗中傷に繋がることも多い。

 もちろん、悪意のない意見までを事務所側が規制することなどできませんが、ファンとしては無粋なアドバイスがメンバーを傷つけるかもしれないという可能性を考える必要はあるでしょう。いわば、ファンのモラルやリテラシーを育てていかなくてはならないということ。アイドルの所属事務所としては、“ファンの教育”が大きな課題なのです」(同)

 誰もが自由に意見を投稿できる時代になった今の時代。芸能事務所も、一方的にコンテンツを提供するだけでは不十分なのかもしれない。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2022/10/20 19:54
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