『CDTVライブ!ライブ!』早くも迷走? 「初期のコンセプトに戻って」の声も…
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TBS系の音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』の3時間スペシャルが19日よる7時から放送となるが、その企画内容に視聴者から不満の声が上がっているようだ。
2020年の3月30日からスタートした同番組。新型コロナウイルス感染対策によって初回からしばらくは収録などで対応していたが、現在は対策を施した上で当初の予定どおり生放送で届けられており、特番が放送されることも多い。
19日放送の3時間スペシャルは「ダンス」をテーマとしており、A.B.C-Z、EXILE、櫻坂46、DA PUMPによるオープニングメドレーから始まる予定だが、番組の大半は「ダンスソングメドレー」「ディズニーダンスメドレー」「ダンス!ダンス!フェス」といった企画に占められているようで、こうした企画色が強まっている状態を嘆く声が出ているという。
「同局の『UTAGE!』を始め、他の音楽番組と同じような内容になってきてしまっているんです。ダンスを軸にした特番では、つい最近『ミュージックステーション』(テレビ朝日)が9日放送の3時間スペシャルでやった内容と被っている部分が多い。
『ライブ!ライブ!』は元々、TVサイズではなくフルサイズでの楽曲パフォーマンスが観られたり、アーティストのこだわりが詰まったステージを用意してその打ち合わせの過程から視聴者に見せたり、また『フェス』と題して特定のアーティストに1時間ほどのパフォーマンスの場を与えたりと、“アーティスト・ファースト”な作りが好評で、それが個性になっていました。
コロナ禍が長引き、当初のような内容を実現しづらい面もあるのかもしれませんが……。よそで見たような企画が乱発されているのを見ると、本来の番組コンセプトを見失ってきている印象は否めませんね」(音楽ライター)
今回、特に反発が出ているのは「ダンス!ダンス!フェス」という企画のようだ。A.B.C-Z、EXILE選抜メンバー、DA PUMP選抜メンバーの3組が、LiSAの「紅蓮華」、YOASOBIの「夜に駆ける」、Adoの「うっせぇわ」の振り付けを考え、「踊ってみた動画」に挑戦するという内容だ。
「なぜ他のアーティストの曲を躍らせるのか?といった声が出ていますね。こうした“コラボ”系企画は、ふだん見られない姿を楽しめるという意味では貴重ですが、脈絡のない組み合わせは双方のファンから批判されやすい。選曲も、“若者にウケている最近のヒット”という感じで安直です。本当にダンス技術のすごさを訴えたいなら、もっと違う企画が考えられたはず」(テレビ誌記者)
一体どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
「鳴り物入りで始まった『ライブ!ライブ!』ですが、そのわりに視聴率がいまひとつ。近年のドラマやバラエティ番組は見逃し配信での反響が重要視されていますが、音楽番組は著作権処理の煩雑さなどもあって配信のハードルが高く、そちらにも期待できない。となると、スポンサーが重視しているとされる、10~40代の“コア層”の個人視聴率を上げていくしかない。
しかもTBSは、1993年から続いた『COUNT DOWN TV』という“母艦”をこの3月に終了させており、背水の陣といった状態。3月29日に放送されたばかりの4時間スペシャルでもここまで露骨に企画色は強くなかったことを考えると、4月の改編を期に番組内容のテコ入れが行われたのでは」(同上)
ネット上では「初めの頃はよかったけど、だんだん他の番組と変わらなくなってきた」「なんだかよくわからない音楽番組になってきた」「番組当初のコンセプトに戻してほしい」といった意見も多く見られるが、制作側にこうした声は届くだろうか……。
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