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阪神・佐藤輝の“場外ホームラン”にDeNAがクレームを入れたのは「鳩サブレー」のせい?

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 プロ野球界で今最も注目を集めている阪神タイガースの佐藤輝明選手。9日の横浜DeNAベイスターズ戦で3号ソロホームランを右中間場外へと放ったのだが、これを巡って両球団の間でちょっとしたトラブルが起こっていたようだ。

 3点リードした6回にリリーフした国吉投手のボールをジャストミート。打った瞬間にホームランを確信したようですぐにバットを投げてアピールするほどだった。ベンチはお祭り騒ぎで、最後には大ファンであるももいろクローバーZのポーズを披露して締めくくった。

 これには先発登板していた藤浪投手も「もう全員ドン引きです」と称賛するほどだったが、佐藤輝選手は「どんば場面でもしっかりと自分のやるべきことをやるだけ」と冷静に語っていた。

 開幕から打撃陣の絶好調な打線に矢野燿大監督もご満悦の様子。だが、あまりに嬉しかったのか、試合後の取材で発した言葉がくだんのトラブルの引き金になったという。佐藤選手のホームランの感想を聞かれると、打球が通過したすぐ下にある「鳩サブレー」から
「何かもらえるんとちゃう」と口にしたのだった。

 プロ野球OBは、「昔は看板にボールが直撃すると商品がもらえるなど懸賞をかけていたようですが、今はもうそういった慣習はないはず。しかも、そうした懸賞は通常、ホームチームの選手限定が多いのです。それをいくらすごい当たりを打ったからといって、矢野監督がスポンサーから商品をねだるようなコメントは絶対にしてはいけない」と話す。

 これを受けて鳩サブレ―の製造、販売している豊島屋は公式SNSで対応。久保田陽彦社長が「佐藤輝選手の天晴れさに感動し敵に塩を送るわけではありませんが、敬意を表し鳩サブレ―を差し上げることにしました」とコメント。さらに佐藤輝選手のホームランを「サブレ―ショットと名付けていただけませんでしょうか」とお願いした。

 だがこの反応に関し、水面下でベイスターズがタイガースに苦情を入れたというのだから穏やかではない。

「神奈川県に本社を構える鳩サブレーは長年、横浜スタジアムやベイスターズを支援している企業として知られている。そこに物をねだるような発言はいただけないということだ」とは、あるプロ野球関係者。

 長年の付き合いもなく、ただただホームランがすごかっただけで商品を要求されてはたまったものではないだろう。

 15日の広島東洋カープ戦では、バックスクリーンにホームランを入れてスポンサーのDAZNから賞金100万円をもらった佐藤輝選手。正々堂々とした形で商品や賞金をもらえたら誰も文句を言うことはないはずだ。

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最終更新:2021/04/17 17:00
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