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菅田将暉は“スベリ気味”の日テレドラマを救えるか? 『コントが始まる』に懸かる期待

『コントが始まる』公式サイトより

 新・土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)の第一話が、今日4月17日よる10時から放送される。『コントが始まる』は、20代後半の傍からみたら“大敗”な人生の渦中にいる男女5人を描いた物語。ポスターには、キャスト陣の真面目な表情とは裏腹に、「これは、笑いと涙に溢れた青春ドラマです。」とのうたい文句が。キャスト陣には菅田将暉神木隆之介有村架純仲野太賀の同級生組のほか、若手期待株の古川琴音など実力派が勢揃いしている。

 なかでも主演を務める菅田は“高視聴率俳優”として知られている。2009年に仮面ライダー俳優としてデビューしてから、端役も含め数多くの作品に出演し、2019年に主演を飾ったドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)は最終話で平均視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高視聴率を記録。翌年話題となったドラマ『MIU404』(TBS系)では物語の鍵を握る重要な役どころを熱演し、最終話平均視聴率は14.5%とこれまた高視聴率を叩き出した。悪役を演じた彼の猟奇的な演技はドラママニアの間でも話題に。その圧倒的な存在感から「菅田将暉が出るドラマは間違いない」という声も上がっているほどだ。

 端正ながらも個性的なルックスと、若手の中で群を抜く表現力を武器に、高視聴率俳優への道を着実に歩み始めている菅田。一方で、『コントが始まる』の放送局である日テレドラマ枠は、近頃ややスベり気味だ。

 特に今期は石原さとみと綾野剛が出演する『恋はDeepに』、櫻井翔と広瀬すずによる『ネメシス』など豪華なキャスト陣を揃えて気合十分でスタートした日テレドラマだが、蓋を開けてみると視聴者の反応はパッとしない様子。ストーリーに既視感があったり、ウケを狙った小ネタがウケなかったりと、ドラマ口コミサイトではかなり辛辣な声も見られる。キャストのファンからは好評を博しているものの、ドラマ作品としての評価は、現状それほど高くないのだ。

 また、かつて『ごくせん』『女王の教室』『喰いタン』などの大ヒット作が生まれた日テレ土ドラ枠だが、2017年に放送時間帯が9時から10時に移行してからは視聴率が低迷している。そもそもテレビ離れが進んでいるのは確かだが、9時放送時代に『ごくせん2』が叩き出した最終話視聴率32.5%に対して、10時放送で最も高い平均視聴率の『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』は最終話視聴率11.6%。ほかにも旬のジャニーズによるW主演作品などもあったが、全話視聴率は2桁台に届かず、キャストの人気度だけには頼っていられない状況だ。

 『コントが始まる』主役に抜擢された菅田には「この状況を打開してほしい」……そんな期待が懸かっているのかもしれない。菅田は、日テレドラマを救えるのだろうか。そして、栄光の日テレ土ドラ枠は復活するのだろうか。今夜の放送に期待したい。

■番組情報
土曜ドラマ『コントが始まる』
日本テレビ系
出演:菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音、鈴木浩介、伊武雅刀、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)ほか
主題歌:あいみょん「愛を知るまでは」(unBORDE / Warner Music Japan)
音楽:松本晃彦
脚本:金子茂樹
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:福井雄太、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:猪股隆一、金井紘(storyboard)
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/conpaji/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2021/04/17 11:30
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