新ドラマ『リコカツ』伝説のTBS金ドラ枠完全復活か? “他人の離婚”という極上のエンターテインメント
#北川景子 #永山瑛太 #リコカツ
4月16日、女優の北川景子主演の新ドラマ『リコカツ』(TBS系)の初回が放送される。北川の相手役には、俳優の永山瑛太。運命的な出会いから電撃結婚した2人が、価値観も意見もあまりにも噛み合わずにすぐに離婚を決意、離婚に向けた活動“リコカツ”を始める、というストーリーだ。離婚から始まるラブストーリー、とあるようにリコカツを通じ新たに愛が育まれ、離婚を取りやめることになるのか、離婚を経て新たな男女の愛の形が描かれるのか、はたまた第3の道があるのか。
古くから「ドラマのTBS」と言われるほど数々のヒット作を生み出してきた同局だが、最近はその勢いが増している。『逃げるは恥だが役に立つ』や『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』など胸キュンのヒット作を連発している火曜10時枠、『下町ロケット』『半沢直樹』など国民的ドラマと言えるような話題作が並ぶ日曜9時枠、そして1972年から半世紀近く続いている歴史ある金曜10時枠。『リコカツ』が放送されるのは、その“金ドラ”の枠だ。
TBSの金ドラは大人のドラマ枠として、その長い歴史のなかで多くのヒット作を生み出してきた。特に90年代には冬彦さんブームを巻き起こした『ずっとあなたが好きだった』や野島伸司が脚本を手がけた話題作『高校教師』や『未成年』、障害を乗り越える愛に多くの視聴者が涙した北川悦史子脚本の『愛していると言ってくれ』など、挙げきれないほどの名作揃い。
しかし、2000年以降の金ドラは視聴率が低迷することが増え、同局のドラマ日曜9時枠や火曜10時枠に比べ、これといったヒット作が乏しい状態が続いていた。ドラマ離れ、テレビ離れが加速するなかで、苦戦を強いられる形となっていたのだ。
ただ、ここ数年、そんな金ドラに復活の兆しが見え初めている。命の奇跡に迫る医療ドラマ『コウノドリ』やテンポの良い刑事ドラマでありながら社会問題にも踏み込んだ人気ドラマ『MIU404』、さらには前クールではドラマ史上に残る名作と絶賛された宮藤官九郎脚本の『俺の家の話』と、大人ドラマ枠らしい骨太で奥深い話題作がヒットしているのだ。
『リコカツ』は結婚と離婚がテーマ。冒頭で述べたとおり、北川と瑛太の2人が離婚するのか、しないのか、が一番大きな見どころになるだろう。同時に3組に1組は離婚するこの時代、結婚を選ばない人も増えているなかで、ただの表面的なラブストーリーに留まらず、どこまで深く結婚という制度と令和の時代の生き方を掘り下げて、ヒットに繋げられるかが見ものだ。
とはいえ、見るものにとってはいつの時代も、他人の結婚生活(特にその家庭が問題を抱えている場合)は、極上のエンタテインメントだともいえるだろう。北川と瑛太が繰り広げる離婚コメディ要素にも期待しつつ、今期の新しい金ドラを楽しみたい。
■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、佐野史郎 ほか脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー:植田博樹、吉藤芽衣
音楽:米津玄師
製作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/
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