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“北川景子の演技力”が明暗を分ける? 新ドラマ『リコカツ』骨太ストーリーならではの課題

『リコカツ』公式サイトより

 2020年末にORICON NEWSの「女性が選ぶ“なりたい顔”ランキング」で2年連続、通算6度目の1位を獲得した、女優の北川景子。一見近寄りがたく思えるほど完璧な美しさでありながら、バラエティ番組などでは気さくで親しみやすい一面を見せ、男女問わず幅広い世代から支持を集めている。

 その北川が主演する新ドラマ『リコカツ』(TBS系)が本日4月16日にスタートする。昨年9月に第1子を出産したばかりの北川だが、出産後初の連続ドラマ出演、しかも“離婚モノ”とあって話題を呼んでいる。

 北川が『リコカツ』で演じるのはファッション雑誌の編集者、水口咲。自由奔放で現代的な考えを持つ、いわゆるバリキャリ女性だ。雪山で遭難してしまったところを、航空自衛隊航空救難団の緒原紘一(永山瑛太)に救助されるという、運命的な出会いから交際ゼロ日婚を果たす。だが、いざ結婚生活がスタートすると厳格な自衛官一家に育った生真面目な紘一とは、あらゆる面で価値観が合わずに衝突を繰り返し、やがて大げんかの末、互いに離婚を宣言。離婚するための“リコカツ”がスタートする、という“離婚するかもエンタテインメント”だ。

 3組に1組が離婚するといわれている今、離婚は決して珍しいことではない。身近なテーマに共感する人も多いことだろう。ただ、このドラマの成功の鍵を握るのは、やはりヒロインである北川の演技だ。

 誰もが憧れる美貌を持ち、好感度も右肩上がりの北川だが、演技力に関してはデビュー当初から低い評価をされてしまうことがしばしばあった。2003年に女優デビューしてから18年間、その美貌を活かし数々のドラマや映画に出演、2006年にはハリウッド映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に大抜擢されたこともある北川。その後もほぼ毎年途切れることなく、ドラマや映画へのオファーが絶えず、主演も多数ある一方で、どこか演技が硬い印象が拭い去れなかった。

 しかし、2016年の『家売るオンナ』(日本テレビ系)では、無表情なキャラ設定がうまくハマり高視聴率を叩き出し、2019年には続編も放送される人気ドラマとなった。これで北川も女優としての新境地を開き、2018年放送の大河ドラマ『西郷どん』(NHK)では篤姫役を好演、2020年公開映画『約束のネバーランド』では2面性のある難しい役柄を迫力たっぷりに演じきり、高い評価を得た。

 演技力に賛否両論ありながらも、毎年ドラマや映画に引く手数多なのは、その美しさだけでなく北川が放つ圧倒的な存在感ゆえではないだろうか。それこそが北川の最大の魅力かもしれない。デビュー以来、着実に積み重ねてきた女優キャリアのなかで、確かに演技力は磨かれてきていて、北川に役がしっくりハマればその作品はヒットする。

 今回は自由奔放な敏腕編集者の役。瑛太との迫力ある夫婦喧嘩も見ものだ。イメージとしてはうまくハマってくれそうな気がする。結婚、妊娠、出産という大きな人生の転機を経た北川が、演技派女優としてさらに飛躍できる作品となるか、そのハリウッド級の圧倒的存在感で本作を成功へと導くことができるのか、楽しみだ。

■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、佐野史郎 ほか
脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー:植田博樹、吉藤芽衣
音楽:米津玄師
製作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/

南沢けい子(ライター)

愛知県名古屋市生まれの食いしん坊ライター。休日はNetflixやAmazonプライムを駆使して邦画や洋画、海外ドラマを観まくるインドア派だが、Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に影響されて20インチのミニベロを購入。主人公の男の子たちになった気分でサイクリングロードを走るのが最近の楽しみ。

みなみさわけいこ

最終更新:2021/04/16 20:30
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