トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > 桜花賞ソダシ、史上初の快挙でのウマ娘化に期待高まる

桜花賞ソダシ、史上初の快挙でのウマ娘化に期待高まる―メイケイエールからは逆オファーも!?

桜花賞ソダシ、史上初の快挙でのウマ娘化に期待高まる―メイケイエールからは逆オファーも!?の画像1
『ウマ娘』公式サイトより

 去る4月11日に阪神競馬場の11レースとして第81回桜花賞が行われた。史上初の白毛馬ソダシによるクラシック制覇が達成されたことに加え、1分31秒1のレコードタイムが出たこともあって大いに盛り上がった。

 実際、今年の桜花賞の売上げは182億円を突破、前年比30%以上の増加という景気のいい数字も。ちなみに、売上げ180億円超えは2009年以来だという。

 これでさらに湧き上がっているのが、この勝利馬ソダシのウマ娘化だ。ウマ娘は今年2月に配信が開始された育成型シミュレーションゲーム。同作は延期に次ぐ延期で、ヒットを危ぶむ声が出ていたが、現在はスマホゲームのトップを独走中の状態になっている。

 本作は競走馬を擬人化した設定で、名馬をモチーフにしたキャラが多数登場。ゲーム内のエピソードも競馬ファンならニヤリとできるディテールに凝った内容となっており、幅広い層に支持を受けている。

 今年の桜花賞で勝利したソダシは、真っ白な馬体に目を奪われる3歳牝馬。ここまで4戦4勝という輝かしい成績もあって、ウマ娘化を望む声が絶えない。

 実際人気は絶大で、競馬間グッズを扱うターフィー通販クラブにて販売が開始された「ソダシアイドルホースぬいぐるみ」は即完、競馬場で販売された分も開門直後に売り切れというフィーバーぶり。

 アイドル的存在となっているソダシの現状を考えると、ウマ娘化を望むのも無理はない。しかし、現状はちょっと難しいそうだといえる。というのも、現時点のウマ娘に登場する(擬人化された)競走馬に、現役馬はいないという点。

 もう1つは、ゲーム内に登場する競走馬の権利問題だ。ゲームへの実装に当たっては、馬主様の許可を得られたものを使用している。ソダシの馬主は金子真人オーナーなのだが、これまで同氏が所有の馬の使用許可が得られていないという。

 このような状況から、今すぐの実装はかなりハードルが高いと言わざるを得ない。

 こうした中、現役馬からの擬人化逆オファーも話題になっている。ウマ娘化にラブコールを送っているのは、競走馬メイケイエールのオーナー中西肇氏。

 今年の桜花賞にも出走したメイケイエールは、現在5戦4勝と好調な戦績を残す3歳牝馬。桜花賞ではサトノレイナス、ソダシに続く3番人気だったのだが、結果は最下位の18着に終わった。

 今回の騎手横山典弘によると、返し馬から気持ちが高ぶっていて、ゲートの中も悪かったというコメントどおり、レースでの制御が思ったとおりにいかない展開に。しかも、向正面で銜受けが不良となり、平地調教再審査が課されるという結果に。

 加えて、向正面で外側に斜行、その結果ミニーアイルとソングラインの進路に影響を与え、横山典弘騎手は戒告となった。

 このように、とにかくおてんばなメイケイエールは、あの武豊騎手をもってしても手に余る気性の荒さが特徴。だが、こういう個性的な性格はゲーム内への実装でアクセントになりそうだし、実現すればさらにウマ娘熱が加熱しそうだ。

 ここまで紹介してきたように、今競馬の世界ではウマ娘効果による盛り上がりがかなり大きなものとなってきている。ゲームからリアル競馬へ、リアル競馬からゲームへと相互流入も無視できない大きな流れに。

 次のGIレースは、4月18日の皐月賞。これに向けて、競馬ファンとウマ娘ファンによる予想がSNSを賑わしそうだ。

 

辻 英之(編集者)

起きてる間が営業時間のプロ編集者。ゲームメディアの編集長、IT企業での経験を活かし、デジタルエンターテイメント分野記事を中心に寄稿中。ビジネスジャーナルでは『オレの周りはゲームばかり』を連載中。

つじひでゆき

最終更新:2021/04/15 06:00
ページ上部へ戻る

配給映画