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『フリースタイルティーチャー』を体現していた晋平太&ボイメン水野ペア。優勝の決め手は直伝のパンチライン!

『フリースタイルティーチャー』を体現していた晋平太&ボイメン水野ペア。優勝の決め手は直伝のパンチライン!の画像1
TKda黒ぶちTwitter(@TKdakurobuchi)より

 4月7日放送『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)にて、「男性アイドルラッパー育成SP」総当たり戦の優勝者が決定した。今回行われたのは、岡野海斗(Boom Trigger) & KEN THE 390 VS 末吉9太郎(CUBERS) & SAMと、水野勝(BOYS AND MEN) & 晋平太 VS 横山統威(祭nine.) & TKda黒ぶちの2試合だ。

「港区女子よりしたたか」な9太郎の新しいスタイル

 第1試合は岡野 VS 9太郎。岡野はこれに勝てば優勝争いへ駒を進めることができるが、バトル直前、9太郎からは「絶対に勝つしかないんだよ、お願い!」と意味不明の懇願が。「は、はい……」と返す岡野からMCバトルに不必要な人の良さが窺えた。

 そう、岡野は人が良過ぎるのだ。ディスらないスタイルの9太郎に同調し、決してオラつかず、相手からの摩訶不思議な会話に付き合う律義さである。

岡野  「マジで動画 色々拝見させて頂いております
     だから あのオタクのキャラ どんどん出してこいよ
     9太郎とバトルの後 食べるキャベツ太郎」
9太郎 「沸いた 動画観ててくれてんだ
     って意味で言うと センター分けにめっちゃ沸き散らかします
     オタクはセンター分けが大好きなんですよ」

「バトルの後 食べるキャベツ太郎」「オタクはセンター分けが大好き」と、秀逸なライムを放ち合っていた両者。しかし、1ラウンド終了間際に9太郎がいきなり畳みかけた。

9太郎 「海斗くんの心を盗んじゃった 僕は怪盗
     2人の関係 対等 この言葉 素敵 最高
     ちょっと待って ちょっと 素敵な韻を今踏みました
     聞いてました? 聞いてた?
     え 流石に皆 聞いてましたよね 9ちゃん中毒じゃん」

「怪盗」「対等」「最高」と踏んで皆を驚かせてから、韻が踏めてアガった気持ちをそのままラップにする9太郎の新しいスタイル。審査員のLiLyが「港区女子よりしたたか」と評したように、彼は空気の持っていき方が上手。これぞ、9太郎ワールドだ。言葉の選び方といい、周囲の巻き込み方といい、この人みたいなラッパーこそMCバトルで1番相手にしたくないタイプかもしれない。

 対する岡野、本当に性格がいいのだろう。「揺れるピアスがかわちい」と言われたら「そう?」とまんざらでもないリアクションを見せたり、「こっちは調子狂う」と本音をこぼしたり。ハッキリ言って9太郎に付き合い過ぎに見えた。そんなに相手に合わせなくたっていいのに……。良く言えば、彼の優しさと真面目さが前面に出た戦いだった。

 こんな2人の異質な褒め合いバトルは、終始ペースを握っていた9太郎が勝利! それにしても平和な試合だったな……。

 初戦から振り返ると9太郎はずっと右肩上がりである。戦えば戦うほど手強くなる存在だ。試合後、SAMと9太郎の間でこんなやり取りが行われた。

SAM  「9太郎さんは10太郎になれたのかなって」
9太郎 「ごめんなさい、僕、頑張ったら10太郎になるって数字増えてく制度取ってないので。やめてもらっていいですか? ずっと9太郎なんで」

 バトルだけでなくトークからも窺えた9太郎の頭の回転の速さ。やはり、曲者だ。あと、SAMと9太郎の関係性が最高である。

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