中国で頻発する美容整形の重大事故! 脂肪吸引に挑んだ女性が意識不明で緊急搬送
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3兆円市場とも言われる中国の美容整形業界。市場の拡大と同時に急増しているのが美容整形手術の重大事故である。技術レベルの低い美容クリニックが乱入しているためだ。今回、中国でまたしても事故が起こってしまった。
中国捜狐新聞(3月12日付け)は、脂肪吸引中に発生した医療事故について報じている。事故は今月10日、浙江省杭州市の美容クリニックで発生した。
記事によるとこの日、杭州市の美容クリニックで、20代女性に対し脂肪吸引の手術が行われていた。手術は午前10時から13時までのスケジュールで行われ、女性には全身麻酔が施されていた。
術後、女性は麻酔から覚め観察室に移され経過観察が行われていた。しかし、観察室に移されてから1時間半後、クリニックの関係者が様子を確認したところ、女性は意識を失い呼吸停止に陥っていたのだ。脈も微弱となっており、生死の境をさまよっていた女性は、すぐに通報により駆け付けた救急車によって地元の大学病院に搬送された。
女性の治療を担当している浙江大学附属病院の医師は、「現在まで女性の意識は戻っていませんが、血圧や心音などは安定しており瞳孔も問題ありません。女性には低体温療法を行い、低酸素状態だった脳へのダメージを極力和らげ、脳の機能回復に向け最善を尽くしています」と、メディアの取材に答えている。
また、担当医師は女性が脂肪吸引の手術に際し施された全身麻酔の方法に問題があったのではないかと指摘している。この大学病院では先日も、顔の美容整形と脂肪吸引を行った女性が術後に様態が急変し、緊急搬送されてきたことを明かしている。
こうした事件が頻発する背景には、中国国内の医師の経済的要因が大きく影響しているのかもしれない。中国の一般的な外科医の平均年収は20万元(約300万円ほど)で、一方の美容整形外科医の場合、120万元(約2000万円)とその差は7倍近い。そのため、多くの新人医師は医学的技術を研鑽する間もなく、美容整形業界に進出しているのだ。
利益優先で安全性を欠いたまま成長を続ける中国の美容整形産業。日本の美容クリニックに中国人が大挙して押し寄せているのは、まさにこうした自国の美容整形産業への不信感の表れなのかもしれない。
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