U-NEXTでHBO作品独占配信! タイガー・ウッズに裁判24時、殺人鬼インタビュー… おすすめの良質ドキュメンタリー3本
#U-NEXT #タイガー・ウッズ/光と影 #密着!アメリカ裁判24時 #キラー・スピーク −殺人鬼独占インタビュー録− #HBO
先月末、U-NEXTがアメリカの大手メディアグループ、ワーナーメディアとの包括提携を発表。ワーナーメディア傘下のケーブルTV局HBOや配信サービスHBOMaxの作品が日本国内で独占配信される。
日本発の配信となるリドリー・スコット総指揮、監督の『レイズド・バイ・ウルブス / 神なき惑星』やバットマン、スーパーマンなどでお馴染みのDCコミックスのヒーローもの『Doom Patrol』などが注目だが、今回はドキュメンタリーにスポットを当てたい。
日本初の独占見放題である『タイガー・ウッズ/光と影』は史上最高のゴルファー、タイガー・ウッズの栄光と転落の半生を描く。生後9か月でクラブを握り、父に英才教育を施されたウッズはアマ時代に前人未踏の3連覇を達成、プロ転向3年で世界ランキング1位のトップ・プレイヤーに。
元グリーンベレーの父親によるトレーニングはショットの時にわざと大きな音を立てたり、芝のラインを読むときに目の前を横切ったり(マナー違反)するというもので、これによって何ものにも動じない集中力を身に着けたウッズはゴルフに勝つための機械にされる。
「ただのゴルファーじゃない。人種を超える存在になれ」と命令する父は息子の目の前で愛人といちゃついた。これが深刻なトラウマになったウッズは結婚して子供もいたのにマイケル・ジョーダンらに連れまわされラスベガスでハメを外しまくり、ケガの治療のために手に入れた痛み止めの薬を常用してセックス、ドラッグ中毒のダブルパンチで堕落していく。彼をスーパースターと持て囃したマスコミは総バッシングで追い詰める。ついに離婚、交通違反で逮捕までされてしまうウッズに残されたものはゴルフしかなかった。
逆風の中復帰し2019年には11年ぶりのマスターズ優勝を果たすとマスメディアは手のひらを返して「英雄の復帰」と言い出す。マスコミって本当にいい加減なんですねえ。ウッズ以上にマスメディアの光と影を見せられた気分です。
多チャンネル時代になった日本でも絶対に出来ないジャンルが法廷モノだ。『密着!アメリカ裁判24時』はその名の通りアメリカ各地の法廷裁判の模様をお伝えする。日本と違ってアメリカの法廷は録画・録音されているのでそれをテレビ番組としてご紹介!よくあるのが審議や判決に納得できず暴れだす映像で、娘を暴行した犯人に被害者の父親が飛び掛かったり、子供を殺害された父親が「犯人と5分だけ個室で話をさせてくれ」と裁判長に頼むも認められなかったら殴りかかる!
ある裁判では判事と弁護士が審議を巡って言い争いになり「お前表に出ろ!」「望むところだこの野郎!」と法廷の外で殴り合い。その間被告はポツンと置き去りに。結果判事は法廷を侮辱したとクビになってしまう……。
減刑してもらおうと「自作の歌を作りました」と披露する被告。一曲歌い終わる間判事も弁護人もじっと歌を聴き続けるの。番組に出演した判事は「歌は判決に影響しませんでした」とにべもない。
法廷イラストぐらいしか見せてもらえない日本では考えられない番組で、法廷って楽しそうですね。
笑ってばかりいられないのが『キラー・スピーク −殺人鬼独占インタビュー録−』。これは極刑判決を受けた凶悪犯罪者へのインタビュー(!)番組で、通り魔的に人を襲ったり、恋人や友人を惨殺した人間がテレビの前で初めて事件の様子を語ったりする。穏やかそうな外見の人物が平然と凶行を語り、反省の欠片も見せない様子には背筋も凍る。だがよく見ると犯人は緊張しているのか、高揚しているようにも見え、テレビに出てしゃべるのが嬉しそうなのだ。彼らは常人では考えられないような凶行に及んだが、テレビカメラを向けられ舞い上がって「これは初めていうことだけど」と取り調べでも言わなかった犯行時の心理をしゃべったり、勿体ぶって「それは言えない」なんていう。凶悪な殺人鬼も内面はその辺の人間と同じかもしれない。
日本ではあまりお目にかかれない人間の光と影に焦点を当てるドキュメンタリーをU-NEXTでお楽しみください。
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