カップ麺に「だしパック」の実力は？　謎の“こだわり”が冴え渡るカップ麺3選！　

そこまでして「いか」を使うこだわり!! エースコック「スーパーカップ大盛り いか天ふりかけ焼そば」

　続いては、エースコックの「スーパーカップ大盛り いか天ふりかけ焼そば」210円（税別）。2019年にいかの価格高騰に伴い販売を終了した「スーパーカップ大盛り いか焼そば」が、2021年4月に復活するのですが、今回の商品は「いか焼そば」の復活を模索する過程で生み出された「いか天ふりかけ」を使った商品とのこと。

　復活する「いか焼そば」がコンビニ限定なのに対し、今回の商品はスーパーなどでも販売されるので、ある程度割引販売が想定されているものと思われます。スーパー向けに本物のいかを使ったのではコストが掛かりすぎるため、「いか天ふりかけ」なのではないかと想像しました。

　天ぷらにした上でふりかけなんて、「いか」の水増し感がハンパないと思わなくもないですが、水増ししてでも「いか焼そば」（の亜種）を広く売り出したい、復活させたいというこだわりは、キワドイながら強い愛を感じずにはいられません。

スパイシーで少し甘めなソース、そして中太で縮れのついた油揚げ麺は、どちらも以前の「いか焼そば」の雰囲気をしっかり踏襲しており、まだ終了してからそんなに時は経っていないですが、懐かしすぎて涙が溢れてきそうなほどです。あーこんな味だったなぁと。

　そして「いか天ふりかけ」。先ほど「いか」の水増しなんて失礼なこと言いましたが、これはアリかナシかで言えば大アリ！　いか天はお菓子やおつまみのコーナーにある「いかフライ」を砕いたみたいな感じで香ばしく、一緒に入っていた、いかの風味が香るパウダーや青のりがとても良い仕事をしていました。

　本家の「いか焼そば」よりおそらくいかの味が強いと思われます。キワドいコースを狙ったはずがど真ん中入ってしまったのに、球威がすごくてスカッと空振りを取れてしまったような爽快感がありました。