『フリースタイルティーチャー』田中みな実にフられた横山統威、過去を蒸し返されて…?
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3月31日放送『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)にて、「男性アイドルラッパー育成SP」総当たり戦の4週目が行われた。リーグ戦の星取りは混沌としてきており、今や本命不在の状況と言えるかもしれない。
オラつくボイメン水野、アイドルの中に紛れ込んだ輩のよう!?
第1試合は、水野勝(BOYS AND MEN) & 晋平太 VS 岡野海斗(Boom Trigger) & KEN THE 390のバトル。全勝街道を突っ走って自信を深めたか、水野のオラオラ度合いはより一層深まってきている。アイドルの中にゴリゴリの輩が1人混じっているかのような戦いぶりである。リズムそっちのけでただオラついているだけに聴こえかねない言いっぱなし。どこかSIMON JAPを彷彿とさせる圧で、岡野にこんなことを言い放った。
水野 「でも分かったよ お前はネタ仕込み野郎だ」
正直、ネタ感に関しては水野のほうも相当強い。でも、力技でディスを押し通した。迫力のなせる技である。もちろん、力づくなだけじゃなく「岡野海斗」「ただのバイト」、「アウトレイジ」「勝つと提示」など、ちゃんと韻も踏んでいるのだが。特に「Boom Trigger」と「ふーん それが?」の押韻は痛烈だった。対する岡野は、水野への警戒心をあえて隠さないようだ。
岡野 「ハッキリ言うわ 俺は1番こいつ 正直 警戒してた奴だぜ
俺が20 こいつが30 10個も年齢差がある これからの下剋上」
「水野勝 こうやってステージに立てば
映える男かもしれねぇけど 口だけ
俺が映える 立ってるだけでファッション
パッション溢れる アテンション ここで鳴らす クラクション」
「お前 目で殺すタイプだな 俺は口 舌で回す 口で殺す」
相手への恐怖心を認め、それでいて戦いに臨むスタンスに立つ岡野。本人の言う通り、まさに下剋上スタンスだ。「何言ってっか分かんねぇよ 滑舌 それが大事だろ ラップの基本」と相手の滑舌をディスりながら自らが噛んだり、明らかに固くなっていた岡野。でも、その意気や良しである。ファッション、パッション、アテンション、クラクションの押韻も、そのわかりやすさが逆にカッコいい。さらに、岡野は水野のある部分を突いた。
岡野 「さっきから名古屋名古屋言って それだけじゃねぇか」
このディスで岡野は地雷を踏んでしまった。指摘された水野の“レペゼン名古屋”は、逆に深度を増していった。
水野 「おいおいおいおい 地元レペゼンするのの何が悪いんだよ
HIP HOPっていうのは
地元をRepしてからこそだろうがよ この野郎
俺はよ 名古屋 背負ってここに来てんだよ
名古屋の看板がブチ込むワンパン」
「名古屋にあるのはドラゴンズ 聴いて育ったHIP HOP コアソング
味噌煮込みよりも濃いのは土地柄 こちとら 余り余ってる力」
「俺はアチアチのあんかけパスタ お前 バチバチ頑張れますか」
ラップの中に中日ドラゴンズや名古屋めしを入れ込み、こだわりをアピールする水野。そして、注目は以下のライムである。
水野 「フロウはマジでボディブローの様に喰らうぜ
名古屋のロッキーだ コラ」
「フロウ」と「ボディブロー」という定番の踏み方に「名古屋のロッキー」と付け足し、オリジナリティを出す辺りが水野らしい。地元をレペゼンするからこそ可能なテクニックである。
タイプとして2人は対照的だ。巻き舌の迫力と体の大きさで威圧する水野と、サラッとかわしてスマートに技術で攻める岡野。普通のラッパーなら水野の圧力に屈してしまうだろう。でも、絶えずリズム感抜群のラップを繰り出しているので、岡野が押されている印象も受けなかった。決して強い言葉を使っていないのに不思議……と思っていたら、岡野はRound3の最後をこんな風に締めた。
岡野 「この調子 俺はこの調子 いつもブレないメンタル ここに立ってる
お前 ここで絶対 勝負はいただく 聞いとけ 2度殺す」
強い言葉を使わずフロウで対抗してきた岡野が、最後の最後は「2度殺す」である。この締めくくりにはグッと来た! Round1で「口で殺す」と言っていたし、繋げ方もお見事。このバトルは1-2で岡野が勝利した。勝因はリズム感か? 兎にも角にも、全勝の水野に初めて土が付いた格好だ。
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