ウマ娘蓋を開けたら大ヒットへ! リアル競馬に流れる人も続出…引退馬支援や検索にも大きな影響
#アニメ #ゲーム #競馬 #ウマ娘
2月24日から配信が開始された『ウマ娘 プリティーダービー』。アニメが先行した形で登場したウマ娘だが、スマホゲームは開発が難航し、発表から約3年の事前登録期間を経てようやく配信にこぎつけた。
あまりの事前登録機関の長さに辟易した人もおり、ゲームはヒットしないのでは? という話も出たが、フタを開けてみるとこの春の大ヒット作といっていい成績を出している。実際、3月30日に発表された数字では、早くも400万ダウンロードを突破しているという。
開発元のサイゲームスの売上もかなり好調なようで、同社の収益は前月比200%以上を記録したという報道もあるぐらいだ。
『ウマ娘 プリティーダービー』は、擬人化した競走馬を育成してレースで勝利を目指す育成シミュレーションにジャンル分けされるゲーム。アニメは第2期が最終回を迎え、大いに盛り上がった。
本作は育成シミュレーションとしての出来もよく、往年の名馬もゲーム内に多数登場する。アニメを含め、話題に上ることが多いためか、「競馬のことはよくわからないけど、基本プレイ無料ゲームだしやってみよう」というプレイヤーも多い。
育成系ゲームは、各種データがかなり重要になってくるジャンルだ。こうした背景もあって、ウマ娘リリース後から攻略情報サイトが多数出現。この影響で画像検索に大きなインパクトが出ている。
例えば、「メジロマックイーン」で画像検索してみると、上位の結果に擬人化されたウマ娘のグラフィックが出てくるのがわかるだろう。この状況はYouTubeでも同様で、ウマ娘の人気と情報ニーズがわかる。
リアル競馬ファンからは、「検索汚染」などという言い方をされているようだが、それだけインパクトがあるという見方もできる。
一方、リアル競馬にとって好材料もいくつかある。
日本中央競馬会(JRA)が発表した2020年決算では、、馬券収入と事業収入を合わせた事業収益が、前年比約884億円増との発表をした。新型コロナウイルスの影響でか無観客開催はあったものの、逆に電話やインターネット投票会員が激増。結果、3兆円を超える事業収益を記録した格好。
今後、ウマ娘プレイヤーがリアル競馬に流れるのはかなり期待できるといっていい。というのも、実際に馬の歴史に基づいたシナリオをベースにしたエピソードが展開されるため、競馬について詳しいほどゲーム内エピソードがより楽しめるようになっており、ゲームに没頭するほと競走馬について調べたくなるからだ。
そうなると、次は実際の競馬をとなるのは自然な流れだろう。スマホで簡単に馬券を買えるし、しかもキャッシュレスとなるとハードルはかなり低い。
また、リアル競馬に興味を持つもう1つの側面がある。それは、アニメの売上の一部を引退馬支援に寄付しているからだ。ウマ娘には引退馬が登場するともあって、プレイヤーが寄付をするケースも出始めてきているという話も聞く。
最初は引退馬とは知らなかったけど、推しキャラについて調べてみたらそうだったという話はウマ娘ではよくある話。ウマ娘内では、ハルウララ、タイキシャトル、ナイスネイチャなどはこれに当たる。
また、ウマ娘からリアル競馬へ流れてきた人は、掛け方がすごいという話も。10連ガチャを回す感覚なのか、単勝で1回に3,000円を掛けることも普通にあるという。言われてみれば、スマホゲームにおけるガチャはわずか数秒でこれぐらいの金額が必要だ。
さらに、このウマ娘のマルゼンスキーのCVをしているLynnさんは、先日行われた大阪杯で見事3連単を的中させて100万円以上の払い戻しを手にするなど、ある種のメディアミックス効果が出てきている。
ここまで紹介してきたとおり、2021年は例年以上に競馬が盛り上がる可能性がある。ウマ娘からリアル競馬に興味を持ったユーザーは、「レースのあとにライブはある?」といった仰天質問が飛び出すなど、とにかく話題に事欠かない。今後、競馬界の話題がメディアを賑わす可能性がありそうだ。
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