トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 社会  > 旅行業界の過酷な状況があらわ

旅行業界の過酷な状況があらわ…訪日外国人約87%減少の打撃

 一方、日本人の出国客数もやはりピークだった19年の2008万0669人から317万4219人に84.2%も減少した。(表2)

 月別状況を見ると、1月は138万0762人と前年同月比4.9%減、2月は131万6820人と同14.2%の減少にとどまったが、3月は27万2697人と85.9%の減少となり、それ以降は12月まで98%を超える減少が続いた。

 この出国客数には観光客だけではなく、いわゆるビジネス客が含まれるため、観光だけではなく、海外での商取引面でも大きな影響が出ていることが伺われる。特に、中国への出国は年間を通じて0人となっており、その影響の大きさがわかる。

 21年に入り、国内旅行は日本人客を中心に、徐々に回復の兆しを見せているものの、外国人観光客は各国とも前年同月比で99%台の減少が続いている。インバウンドによる需要の回復はまったく見えない状況で、旅行関連業者にとっては“過酷な状況”が続いている。

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

記事一覧

Twitter:@tohrusuzuki

鷲尾香一の ”WHAT‘S WHAT”

わしおこういち

最終更新:2021/04/04 20:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画