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旅行業界の過酷な状況があらわ…訪日外国人約87%減少の打撃

旅行業界の過酷な状況があらわ…訪日外国人約87%減少の打撃の画像1
写真/GettyImagesより

 新型コロナウイルスの世界中での感染拡大は、旅行業界に“壊滅的”な打撃を与えた。2020年の旅行関連の各種統計が出揃ったので、状況をまとめた。

 観光庁の旅行・観光消費動向調査、宿泊旅行統計調査、旅行業者取扱額によると、20年の国内旅行の状況は、宿泊旅行の消費額が7兆7394億1200万円で、ピークだった19年の17兆1560億4300万円から54.9%減少、日帰り旅行消費額も2兆1587億6800万円で、ピークだった19年の4兆7751億5200万円から54.8%減少した。

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 日帰り旅行消費額の減額幅は約2兆6000億円だが、宿泊旅行消費額は約9兆4000億円の上り、関連する旅館・ホテルなど宿泊業へ大きなダメージを与えたことがわかる。

 延べ宿泊客数では、日本客数はピークだった19年の4億8026万5130人から40.3%減少し、2億8676万9210人となった。外国人客数は同じくピークだった19年の1億1565万6350人から84.4%減少し、1803万0570人となった。いかに外国人観光客が減少したかがわかる。

 訪日外国人観光客数(いわゆるインバウンド)は、12年以降順調に拡大を続け、19年にはピークとなる3188万2049人から20年には411万5828人と87.1%も減少している。

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 20年の月別状況を見ると、1月は266万1022人と前年同月比1.1%減、2月は108万5147人と同58.3%減だった以外は、3~12月まですべての月が90%を超える減少、特に4~9月は99%を超える減少となった。特に、5月の訪日外国人観光客はわずか1663人にとどまっている。

 主要国別の観光客数と前年比減少率は以下のようになっている。

客数 前年比
中国 106万9256人 -88.9%
台湾 69万4476人 -85.8%
韓国 48万7939人 -91.3%
香港 34万6020人 -84.9%
タイ 21万9830人 -83.3%
米国 21万9307人 -87.3%
ベトナム 15万2559人 -69.2%
豪州 14万3508人 -76.9%
フィリピン 10万9110人 -82.2%
インドネシア 7万7724人 -81.2%
マレーシア 7万6573人 -84.7%
シンガポール 5万5273人 -88.8%
カナダ 5万3365人 -85.8%
英国 5万1024人 -88.0%
フランス 4万3102人 -87.2%
ドイツ 2万9785人 -87.4%
イタリア 1万3691人 -91.6%

 特に20年5月の外国人観光客の状況は“目も当てられない状況”で、中国25人、台湾8人、韓国18人、香港1人、タイ9人、米国47人、ベトナム2人、豪州2人、フィリピン6人、インドネシア5人、マレーシア4人、シンガポール0人、カナダ5人、英国6人、フランス16人、ドイツ4人、イタリア3人と合計でも161人と“惨憺たる状況”だった。

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