『水曜日のダウンタウン』30−1GP優勝! ニッポンの社長の“出世街道”
#水曜日のダウンタウン #ニッポンの社長 #全国区 #30−1グランプリ
「何がオモロいかわからんでやってるときもある」
――初めてつくったネタ、覚えてます?
辻 覚えてますよ。財布を拾って天使と悪魔が出てくるネタですね。僕が財布拾って「天使と悪魔出てくる、って聞いたことあるな」と言ったら、ケツが出てきて、「これ、俺の心の中の誰やねん?」みたいな。組んだ時は、ケツの顔が一番の武器やなと思ってたんで。オーディションも一発で受かって、いいのができたなと。
――一発目で通用するのはすごいですね。
辻 僕としては、最初は強みを出したらいいだけで、みんないいネタできるイメージありますね。その後、プラスαが出なくて解散するのが多い気がします。
――最初はケツさんの顔が武器で、今はケツさんの何が武器ですか?
辻 最初は顔で、セリフないネタばかりだったんですよ。少年がただただシャチに襲われるネタとか。【 https://youtu.be/FzuTx60pMEY 】でも、しゃべったらウケない時期もあって、あれはまだ慣れてなかったんでしょうね。今は実際におりそうなやばい人になってもらうのもオモロいし、あとコント中、ケツが殴られたり撃たれたりしてもお客さんが可哀想と思わないんです。普通の人だったら、おもちゃの武器で撃たれても引くのに、こいつだと引かない。そこは才能ですね。
ケツ 「こいつを攻撃してくれて、ありがとう」と思えて、清々しいんですかね? それは自分でも驚きです。
――コンビとして「やっていけるな」と思った瞬間はありますか。
辻 去年の「キングオブコント」決勝いけたときですかね。ずっとこのまま準決勝レベルで終わるんかなーとイヤな予感してたんです。去年決勝いけて反響もあったんで、これでいけるかなと。
ケツ 僕は辻さんのネタを信じていたんで、決勝行けるもんやと思ってました。ただ、何がオモロいかわからんでやってるときもあるんですけど。辻さんがオモロいと思ってつくる。それを舞台でやって、お客さんがウケる。最後に僕がオモロいと思う。てなことはあります。
――たとえばどんなコントが?
ケツ 「ケンタウロス」もそうでした。説明されたときはわからなくて、やってみてお客さんの反応見て、でした。
辻 でも、僕も一人で判断しているわけではないんですよ。わりとニュアンスのものができたときは怖いんで、堂前さんや作家さんに「こんなのどう思います?」と聞いて、笑かしにいくんです。そこでウケたらいけると判断して、ケツに言います。最初に伝えて「?」の反応だと、自信なくしちゃうんで。
――最初は不安なんですね。
辻 不安です。それこそ夢で思いついたやつもあるんで。それって信用できないじゃないですか。
ケツ 堂前さんに「新しいあのネタオモロいな」と言われた時、僕にまだ回ってきてなくて、「それ、なんですか?」ということもありました(笑)。
(編集/斎藤岬)
■プロフィール
ニッポンの社長
辻(1986年生まれ)とケツ(1990年生まれ)のコンビ。2013年結成。2020年「キングオブコント」決勝進出、同「M-1グラプリ」敗者復活戦で注目を集める。2021年3月24日放送の『水曜日のダウンタウン』にて、30秒のネタで競う「30−1グランプリ」にて優勝し話題に。
YouTube「ニッポンの社長の思い出チャンネル」https://www.youtube.com/channel/UCAkmITxwNjuAOiRYiNZ0G6g
■出演番組『コントミチ・笑う心臓』https://tver.jp/corner/f0071028
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事