『水曜日のダウンタウン』30−1GP優勝! ニッポンの社長の“出世街道”
#水曜日のダウンタウン #ニッポンの社長 #全国区 #30−1グランプリ
ネタは「お笑いがない世界」でやりたい
――今、コントと漫才の比率はどれぐらいですか?
ケツ コントがメインとは思いながらも、去年でいったら漫才のほうがネタ数多かったですね。
辻 僕ら直前にならないとネタできへんですよ。コントやるときは、2日前には劇場に台本提出することが多くて、新ネタライブになると漫才になってしまいますね。
ケツ 漫才だと1時間前に「こういうのやろ」とかもありますから。それだと僕が1時間前から覚える作業に入るんで。
辻 ケツは覚えるのめっちゃ早いんです。だから思いついてるのに泳がすこともあります(笑)。
ケツ 泳がすなや。くれや!
辻 実験しているんです。どれぐらいで覚えられるか。
――コントと漫才、どっちが好きですか。
ケツ 好きというか、僕らのコンビはコントだなと思ってます。でも僕はM-1好きでお笑い始めたんで、漫才は憧れというか、カッコいいものですね。
辻 好きなのはコントですね。漫才って“漫才”というフリがあるというか、漫才の新しい笑いって、漫才の中限定のような気がするんですよ。たとえば、こないだ隣人がytv漫才新人賞で寝そべって漫才していて、それってコントだったら普通じゃないですか。新しい漫才ではあるけど、笑いとして新しいかは別というか……。コントはフリがなくて自由な分、新しい笑いができるんじゃないかと思うんです。だからコントのほうが新しいこと思いついたとき、これ見たことないなーという手ごたえがあって嬉しいですね。
――コントと漫才はわけてつくってます?
辻 思いついたらそれやる感じで、「今回漫才にしよう」みたいな分け方はあんまりないです。ただ、漫才のほうが1個アイデア思いついたら、それ押しで4分できてしまうのはあります。コントは展開ほしいな、とか考えるんですけど。
――ネタつくる際のルールってありますか。
辻 コントも漫才も、ツッコミとかボケとか、お笑い用語は入れないようにしてますね。僕が客として醒めるんですよね、今何見てるんやろう? って。お笑いがない世界でやりたいというか。
――お笑いがない世界?
辻 なんていうんですかね……。僕、『ウォーキング・デッド』むっちゃ好きで。あのドラマっていろんなグループがおって、ゾンビの呼び方が「ウォーカー」とか「サイコ」とか、グループごとに違うんですよ。ゾンビをゾンビと呼ぶ映画は、ゾンビが存在しているテイでやっているわけじゃないですか。でも『ウォーキング・デッド』はゾンビがない世界で、死人がなぜか生き返って驚いている。そのほうがしっくりくるし、お笑いも同じ感じでやりたいんですよね。
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