プロ野球新外国人来日報道は「自制」の流れに
#プロ野球 #新型コロナウイルス #外国人選手
プロ野球千葉ロッテマリーンズの新外国人のデイニー・エチェバリア選手が26日、アメリカから来日したことが発表された。先日、政府がプロ野球とサッカーJリーグの要請を再三受けていた新外国人選手の入国の特例許可を受けてのものだが、まだまだ予断を許さない状況が続いている。
エチェバリアはアメリカ出国前と日本到着時にPCR検査を受検、いずれも陰性判定だった。今後は2週間の待機期間を経て入団会見、調整し1軍出場へとつながっていく。
プロ野球関係者は「予定していた外国人選手が1人も入っていないところもあるなかで明るい話題。ほかの選手も早く続いて欲しいものだね」と話す。スポーツマスコミもこれら大々的に報道したいところだが中々そうもいかない事情があるようだ。
「レギュラーシーズンは3月26日に開幕しましたがセ・リーグの横浜DeNAベイスターズは外国人選手10人全員が来ておらず、戦力に多大な影響が出ています。一刻も早く来日させて試合に出てもらいたいのが本音。担当メディアにも大きく扱ってほしいところでしょうが、関東1都3県を中心に全国的に新型コロナウイルス感染拡大の第4波が懸念されている。しかも、3月21日の政府の緊急事態宣言解除後の新規感染者状況がわかるのは、3月19日以降となる。そこで一気に感染者が増えれば医療体制は再び逼迫することになり、新型インフルエンザ等蔓延防止等重点措置が発出される可能性は高い。そうなれば『なぜ、プロスポーツだけ優遇されているのだ』と世論が騒ぎ出せば、たちまちシーズン中断や観客数の制限にもなりかねない。こっそり入国させていつの間にか試合に出ていた流れにもっていきたいのが各球団の本音でしょう。いちいち新助っ人来日で騒いで欲しくないのです」
読売ジャイアンツは4月20日から26日までの阪神タイガース戦、広島東洋カープン戦の6試合の観客数を現在の上限1万人から収容人数の50%のおよそ2万人に引き上げると発表したばかりだったが…。
「そのほかの在京球団も今後、追随したいでしょうね。ただ、人数については政府のガイドラインに従いながらも、最終的には地元自治体との折衝が大切となる。球春到来で盛り上がるは結構な話だけど、自治体や政府から目をつけられたらどうしようもない」(同)
一部では広島東洋カープの2020年決算が46年ぶりに赤字転落、当期損失は29億円であることが報じられており巨大プロスポーツチームでも余裕がある様子は全くない。じっと耐えしのぐことはできるのだろうか。
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