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BALLISTIK BOYZ「Animal」がじわじわとクチコミで話題! “グローバル”な彼らの代表曲に?

BALLISTIK BOYZ公式サイトより

 LDHの7人組若手グループ・BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEが今年2月に発表した3rdシングル「Animal」がじわじわと反響を広げている。

 リリースされた当初からアーティストやDJをはじめ、感度の高い音楽ファンからも支持されていた同曲。音数の絞られたモダンなサウンドに、ファルセットを交えた歌声とメロウなラップが絡むセクシーなR&Bチューンで、「J-POPはあんまり聞かないけど、これカッコいいね」などと評判を呼んでいる。

 2月1日にYouTubeでミュージックビデオが公開されると、同24日には100万回再生を突破。クチコミを中心に楽曲の良さが広まりつつあるようで、人気コラムニスト/ラジオパーソナリティのジェーン・スー氏も、3月26日に「ともだちに『かっこいい曲だよ』って教えて貰って聴いたらほんとにかっこいい曲だった!」とツイートしている。

「K-POPファンだけでなく、洋楽リスナーやR&B好きなど、普段はLDHのアーティストの曲はまず聴かないという層からの反響がかなり大きい。BALLISTIK BOYZにとって勝負の1曲だったようですが、この調子なら成功といえるのでは」(音楽ライター)

 彼らは「LDH初のメンバー全員がマイクを持つグループ」をウリにしているが、EXILE TRIBEの中でも随一の海外志向のグループでもある。

「LDHとエイベックスがタッグを組んで行われた、世界で活躍できる才能を育てるプロジェクト『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』でニューヨークに留学したメンバーが3名おり、彼らは英語も達者。また、母親がブラジル人の海沼流星はポルトガル語が話せる上にスペイン語を勉強中ですし、松井利樹(りき)は中国語を習っているなどグローバルな人材が集まっています。

 実際に、彼らは88rising(エイティエイトライジング)から作品をリリースする予定や、世界最大級の米野外フェス『コーチェラ』への出演予定もあったそうです。残念ながらコロナ禍で頓挫してしまったようですが……」(同上)

 日系アメリカ人が立ち上げた88risingは、アジア系のアーティストを世界に発信しているレーベル/マネジメントで、音楽フェスの主催や、米アパレルブランド「GUESS」とのコラボ商品の発売など多角的な成功を収め、注目を集めている。コーチェラは世界中から音楽関係者が多く集まるため、特に欧米市場におけるプロモーションの場にもなっており、ここに出演できる意味は大きい。LDHがいかにBALLISTIK BOYZの海外進出とその先の成功に期待しているのかがうかがえる。

 こうした背景を考えると、「Animal」は、彼らの今後の方向性を指し示すような曲でもある。洋楽的でありながら、そのグルーヴを損なわない日本語詞の絶妙な収まり方。日本を拠点としながら、世界を股にかける――そんなイメージが浮かんでくる。楽曲自体は数年前から存在しており、メンバー全員一致でこのタイミングでのリリースを決めたというエピソードからも、彼らのこの曲にかける決意がにじむ。

 今はテレビ出演などの機会も少ないため、BALLISTIK BOYZはまだまだ国内でもあまり知られた存在ではないだろう。しかし、ファンの間だけにとどまらない広がりを見せている「Animal」でそうした状況も変わっていくのではないだろうか。彼らが将来ブレイクした際には「ここが転機だった」などと言われているかもしれない。

加賀美ジョン(音楽ライター)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

かがみじょん

最終更新:2023/03/14 14:16
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