楽天・田中まさかのケガで先発回避! 抹消できないもう1つの事情
#田中将大 #東北楽天ゴールデンイーグルス
プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手が3月27日の開幕2戦目の先発登板を回避した。26日に球団が公式に右ヒラメ筋の損傷との診断を受けたと発表。しばらくの間戦力とならない緊急事態宣言だ。
3月20日、巨人とのオープン戦では7イニングを1失点で順調に開幕を迎えようとしていたがまさかの事態に「ファンの皆まさには大変申し訳なく思っています。僕自身も楽しみにしていたのでとてもがっかりしている」と謝罪。幸いにもけがの程度は軽症として「1日でも早くマウンドでの姿をお見せできるようにしっかり治します」と話した。
1月下旬に楽天と契約を結び、2月のキャンプに途中合流。3月のオープン戦も含めてプロ野球界の一番の話題は田中だった。その影響は計り知れない。
プロ野球OBは「仙台での開幕戦チケットは3連戦ともに完売。完全に田中効果です。テレビ中継も田中の先発登板を見越して初戦はBSテレ東、2戦目はテレビ朝日が関東ローカルでソフトバンク戦と2元生中継。ところが田中の不在で完全に当てが外れてしまい関係者は真っ青でしょう」と語る。
石井一久監督は今後も、1軍登録を抹消せずに試合に帯同させる予定だという。だが、簡単には2軍で調整させられない事情もある。
「球団は田中個人のファンクラブを開幕前に募集しましたが高額にもかかわらずあっという間に定員に達しました。推定年俸9億円ですし、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合数、観客動員も減少した。球団としては稼げる間に田中効果に絶大な期待を寄せている。そんなこともあって、体の状態も骨折などあからさまにダメなら無理ですが、そうでなければ2軍に落とすなんて論外でしょう。そもそも看板がいなくなったら、すべてにおいてビジネスが成立しない。無理させないのも、じっくり治療させてホームゲームで日本復帰登板をさせたら放映権などで収益にできるからだと思いますよ」
何だかキナ臭い話まで出てきてしまったが、田中は現在メジャーリーグ移籍前の2012年から28連勝を継続している。また日本通算100勝まであと1つとしているがこれも「連勝更新、100勝達成でもグッズを作るきっかけとなる。楽天としては笑いが止まらないでしょうね」(同)と話す。
戦力とビジネス…両方を考えたら田中不在を早く解消したい、というのが楽天の本音だろう。
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