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『とくダネ』が22年の歴史に幕… 最終回で小倉さんのぶっちゃけ話に驚きも

小倉さんの発言に相撲協会が激怒! 最終回のぶっちゃけトーク

小倉さんの発言に相撲協会が激怒! 最終回のぶっちゃけトーク

 最終回ということでぶっちゃけトークも多く、知らなかったけれど、小倉さんの発言に日本相撲協会が激怒したことがあったらしい。しかし、開き直って謝罪をしなくて、出演者は「番組が終わる」と思ったのに、小倉さんは残って、広報部長がクビになっちゃったんだそうだ。小倉さんはスタンドプレーも多かったので、そうした被害者も多かったのかもしれない。

 あと、これは今もどこでも続いているが、小倉さんという王様のような司会者に、女性のアシスタントがフォローしていく、というの。そろそろこういうスタイルは止めてほしい。「とくダネ」は男性アナウンサーも多く活躍したし、女性アナウンサーたちも物言う人たちであったけれど、女性は常にサブ、という立ち位置なワイドショーの在り方こそが変わってほしい。

 番組はコブクロのライヴで華々しく終わったが、次の番組もスタッフはそのままほとんど受け継がれるそうで、それを聞いて仕事を失う人が少ないことにはホッとした。そこを伝えてくれた小倉さん、ありがとうございます。

 それで「グッとラック!」だ。こちらは2019年9月30日スタートで、わずか1年半での終了となる。よって、これといって大きな感慨やら、懐かしのあれこれもなく、

 コメンテーターがそれぞれ思い出を語るも、感慨など沸かない。ユーチューバーふわちゃんも、ユーチューバーふわちゃんのままで終わってしまい、番組は彼女を育てることもできなかったように思う。

 最後にメインコメンテーターの田村淳さんが「グッとラックは偏向報道に行きがちなテレビ番組をテレビマンが分かって作っていて、僕たちは一つの石を投げて、その波紋がどうなっていくかはコメンテーターに任せますというスタイルが好きでした。ひとつの情報の補助線として、情報番組はあるわけで、僕たちが正しいとか正しくないとかじゃなくて、僕たちは石を投げることが毎日できて、グッとラックができて良かったなと思います」と情報番組の意義を語り、そして、「夢は多くの人に語ると実現するので語らせてもらうと、僕やはり情報番組のMCがやりたいんです!」と宣言した。これは拍手と笑いで迎えられたが、本音炸裂だ。

 それから最後にMCの立川志らくさんが「本当だったら、あと半年、1年やったらもっと違った番組になったろうという悔しさはあります」として、「愚痴を言わせてもらえば、正常時にやりたかったな、というのはあります。半分以上はコロナ禍でした」と言い、最後のシメで「来週は『ラビット』が始まりますんで、みなさん、ぜひご覧になってください。私は見ませんけども。2~3年たったら心おだやかに見られるかもしれないから、だから『ラビット』はぜったいに短命で終わったら承知しないから。そうじゃなきゃなんのために『グッとラック』終わらせたのかわからない!」と、心の叫びをあげた。

 最後はみんな本音爆発。しかし、ほんとに言う通りだ。TBSは番組を早く打ち切りすぎ。番組を育て、出演者を育て、もちろんスタッフを育てるという意識がなければ、何度番組を切り替えてもうまく行くわけがない。どうしてそんな簡単なことが分からないんだろう。

 さまざま思わされた2つの番組の最終回でした。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2021/03/26 20:44
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