Jリーグに遅れをとるプロ野球…外国人問題と球界トップの体たらく
#プロ野球 #外国人選手 #入国問題
3月21日をもって一旦解除された政府の関東1都3県の緊急事態宣言。この影響を受けて止まっていたプロ野球の外国人選手入国問題も少しずつ解決に向けて動き出すこととなった。
政府は防疫措置徹底を条件に特例で認める方針。これを受け日本野球機構作成のガイドラインを基に各球団が受け入れ準備を進めることになる。今後は各球団が管理計画表を作成、提出。選手1人ごとに適切かどうか判断した上でビザの発給を行う。
プロ野球OBはまだまだ先が見通せない現状を次のように語る。
「宮城県と仙台市では3月18日より、22日には山形県と山形市が独自の緊急事態宣言を発令。関東1都3県も飲食店の時短要請に合わせているかのように、プロ野球の1軍公式戦は試合時間を当面の間、繰り上げることが決まった。東京ドーム、横浜スタジアム、メットライフドーム、ZOZOマリンスタジアムは17時45分から、神宮球場は17時30分から開始。
外国人選手の問題も準備こそ進めるが、具体的な入国日程まではまだ見通せず、再び関東圏の新型コロナウイルス新規感染者が急増、政府の緊急事態宣言が再発出されると、たちまち試合もストップする可能性もある」
もっと難しいのは外国人選手の入国後だろう。サッカーJリーグは入国後、福島県内になる施設「Jヴィレッジ」を隔離施設として使用することが決定。外部と遮断し練習、生活を送れるバブル状態にして待機期限を待ちながら健康観察ができる。ところがプロ野球はこうした施設がどこにもない。
「そのため、巨人の原辰徳監督は先日、外国人選手を東京ドームに集めて練習させて、隣接するホテルで隔離生活を送らせる私案を報道陣の前で披露し話題を呼びましたが、22日の日本野球機構が絡んだ会議ではそうした案はどの球団からも挙がらなかったようです。せっかくの案でしたが、消毒面などでハードルが高かった模様。ただ、こうした案を本来は日本野球機構が各球団の状況を把握した上で提言するのが通常の流れで、ただ各球団にお任せの状況が当たり前ではない」(同)
原監督は以前も指名打者(DH制)について私案を披露するなど、球界の全体的なことを考えて度々発信を重ねている。中には「先走っているなど批判的な声はあるがリーダーシップのある野球人としては“出来た人”」(同)という意見も。
有事に何もできない日本プロ野球界のトップは一体、何のために存在しているのだろうか。
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