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あなたの寝ぼけたツイートが高値で売買される? 脚光を浴び始めたNFTはコンテンツの起爆剤になるか

期待される転売厨防止策

期待される転売厨防止策

 NFTの普及することで期待されていることのひとつが、デジタルコンテンツのセカンダリーマーケットの盛り上がりである。

 これまでコンテンツ制作者や権利保有者は、デジタルコンテンツが1次マーケット(店頭など正規販売店)以外の領域で取引されるのを抑止し、転売や海賊版を取り締まるのに多大なコストを払ってきた。しかし、NFT化してしまえば、2次マーケット(中古市場、転売市場などなど)でも権利を守ることができ、さらには作品に対する対価を徴収する仕掛けを講じることもできる。とても、クリエイターフレンドリーな技術といえよう。

 社会がデジタルに移行することで、コンテンツの価値は徐々に失われてきた。どこもかしこもプラットフォーム、サブスクリプションの優位の世界である。結果、産業全体が力を失ってしまったり、“ブラック化”するというケースが少なくない。NFTはその流れに一石を投じることができる可能性を秘める。

 デジタル社会で失われつつある、コンテンツの価値を取り戻す起爆剤となるのか。NFTの続報に期待したい。

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2021/03/26 11:00
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