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日刊サイゾー トップ > 社会 > メディア  > LINEの個人情報取り扱いに不信感

LINEの個人データ保存期間はどれくらい? 「必要最小限の期間」という微妙な表記に不信感も

曖昧な表示で不信感増大?

 現在、LINE社は顧客情報の取り扱いについて説明が不十分だった旨を発表。今後、対処していく旨を発表している。

 ここで利用者として知りたいのは、具体的にどのくらいの期間サーバーに保存されていて、その理由がどこにあるかだ。

 データ保存の期間が共有されれば、ユーザーサイドでプライバシー保護の対策を立てたり、情報を自らコントロールすることも少しは簡単になるだろう。ただ、「必要最小限の期間」という曖昧な答えでは、現状を把握することができない。これは顧客にとって必要最小限なのか、LINE側にとって必要最小限なのかも不明だ。

 昨今、欧州をはじめ先進諸国では、データ関連のビジネス需要が拡大する一方、個人データの権利保護に対する規制が厳格化・明確化され始めている。それら法律も大事だが、国境を越えてしまえば運用も不透明になる。「私たちのデータをどう扱っているのか」と、ユーザーたちが各企業にしっかりとプレッシャーをかけ問うていくことが、プライバシー保護を発展させる最も近い道となるはずだ。

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2021/03/20 19:00
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