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NTT社長との会合で追い込まれた武田大臣 自民党内にかばう声なし!?

NTT社長との会合で追い込まれた武田大臣 自民党内にかばう声なしの画像1
国会議事堂

「私は国民の皆さんから疑念を招くような会食に応じることはありません」

 NTTからの接待の有無を聞かれ、そんなあいまい答弁を繰り返した武田良太総務大臣(52)が”文春砲”を被弾した。

 3月17日の文春オンラインが、武田氏が大臣就任後の昨年11月11日、NTTの澤田純社長と会食していたことをスッパ抜いたのだ。

「『週刊文春』(文藝春秋)は、菅義偉首相の長男・正剛氏が務める衛星放送関連会社・東北新社が、再三総務省幹部を接待したことをスクープ。返す刀で、NTT社長らが総務省幹部、さらには、総務大臣経験者の高市早苗、野田聖子両氏を高級フレンチでもてなしていたことも報じました。当然、現職大臣の武田氏も接待を受けていた可能性が高く、野党は追及しましたが、武田氏は『個別の事案に答えるのは控えたい』などとのらりくらり。疑念が深まる中、またも文春がとどめを刺してきたというわけです」(総務省担当記者)

 文春によると、場所は東京・パレスホテル内にある高級日本料理店「和田倉」。澤田社長とNTTドコモ独立社外取締役の遠藤典子氏、JR東海の葛西敬之名誉会長が同席していたという。

「誰の支払いか不明なものの、総務大臣はNTTの事業計画を認可する立場であり、コロナ禍での高級料理店での会食は批判を浴びるのは当然。接待を受けていた山田真貴子内閣広報官、谷脇康彦総務審議官が辞職に追い込まれたことを考えれば、大臣辞任もあり得ます」(同前)

 菅政権発足から半年で、内閣の危機に見舞われたわけだが、武田氏をかばう声は少ない。
自民党議員が解説する。

「大臣規範には関係業者との接触について『国民の疑惑を招くような行為をしてはならない』とありますが、政治家が業界の人間から意見を聞くのは当たり前のこと。政治資金集めに長けた武田氏はご馳走するタイプで、NTT社長と会食しようが何ら悪いことではないのに、自分で勝手にハードルを上げていってしまった。自業自得ですよ」

 実際、内閣ナンバー2の麻生太郎・財務相兼副総理は武田氏を一刀両断している。

 16日の衆院財務金融委員会で、武田氏の答弁について感想を求められた麻生氏は「何回も同じことを言っている。(国民が)テレビで見ていたら、どんなふうにとられるのか」と苦言を呈したのだ。

「麻生氏は武田氏と同じ福岡が選挙区で、知事選を巡ってバトルを繰り広げた因縁の関係。ここぞとばかりに攻撃したのでしょう。菅首相はその経緯を知りながら、武田氏を総務相という重要閣僚に抜擢したのは、二階俊博幹事長率いる二階派の番頭格だから。二階氏の威光を笠に着る武田氏をよく思わない同僚議員は多い。内閣支持率はそれほど下がっておらず、野党も存在感を示せない中、こうなったら菅首相は、武田氏を切ろうが痛くもかゆくもないでしょう」(前出の議員)

 まさにこの国会は「文春政局」となったわけだが、自民党関係者は懸念を示す。

「本来、こうした情報提供は役所本体や野党議員に集まるべきものですが、すべて文春に行くのは、国民が国家に自浄作用がないことを悟っているからです。辞任した山田氏も谷脇氏も菅首相の覚えめでたく、接待漬けになっていても問題視されないという驕りがあったのでは。野党が精彩を欠く中、このままでは次期衆院選でも自民党が勝利し、お灸をすえられないまま政権が続いていくことになる。文春の活躍は、国としていい状況ではありません」

 コロナ禍で生活もおぼつかない国民がいる中、菅政権はスキャンダルに手間取っている場合ではない。

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最終更新:2021/03/19 19:00
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