「何でもコロナのせいにするな!」クドカン節が核心を突く『俺の家の話』いよいよクライマックスへ
#長瀬智也 #宮藤官九郎 #俺の家の話
長瀬智也主演・宮藤官九郎脚本のドラマ『俺の家の話』(TBS系)がいよいよクライマックスにさしかかった。観山家で起きたあらゆるいざこざをきっかけに、寿一(長瀬智也)以外の兄妹が全員家を出て行き、家族がバラバラになってしまった第8話。それぞれのすれ違う思いが切なく反響を呼んだ回だったが、なかでも、長女の舞(江口のりこ)が放った一言が共感を呼んでいる。
「なんでもかんでもコロナのせいにしてんじゃないよ!」
不倫の言い訳を並べる夫のO・S・D(秋山竜次)に向かって舞が叫んだ言葉である。ラーメン店の経営者であるO・S・Dはコロナ禍で心を病む社員のケアとして、従業員の若い女性と密会していた。さらに、その女性にお小遣いもあげていたというのだから舞はさらに激怒。うろたえるO・S・Dは「だからコロナで……」と自らの過ちをコロナのせいにしてその場を逃れようとしたのだ。
“クドカン節”の効いた舞のセリフには、ネットでは「今の私たちに刺さる言葉」「すごくスカッとした」「モヤモヤを代弁してくれた」などと共感の声が続出。なかには「コロナを言い訳にしていた日々を見直そうと思った」と強く影響を受ける声も見られた。
このセリフにドキッとした人も多かったのではないだろうか。事実として、コロナのせいで何かができなくなってしまったというケースは多い。留学に行けなくなったり、景気の悪化によってやりたいことができなくなったりと、コロナの影響で何かを諦めざるを得なかった人は数え切れないはずだ。しかし、それは本当にすべてコロナのせいなのだろうか。なかにはコロナを言い訳に「今ではない」と逃げてしまった人もいるはずだ。
コロナのせいで何かをできないのならまだいいが、O・S・Dのようについやってしまったことを後からコロナのせいにするのはタチが悪い。それが周囲に迷惑をかけたり、悲しませたりすることなら尚更だ。
「コロナのせい」というのは便利な言葉であり、ある意味で人を救済する言葉でもある。しかし、この状況がまだしばらく続きそうないま、私たちは「コロナのせい」から少しずつ脱しなければいけないのかもしれない。そんなことに気づかせてくれた『俺の家の話』の第9話が今夜(3月19日)放送される。今回はどんなクドカン節が飛び出すのだろうか、楽しみに視聴したい。
■番組情報
金曜ドラマ『俺の家の話』
TBS系/毎週金曜日22時~
出演:長瀬智也、戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、西田敏行、井之脇海、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、羽村 仁成(ジャニーズJr.)ほか
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀、山室大輔、福田亮介
チーフプロデューサー:磯山晶
プロデューサー:勝野逸未、佐藤敦司
音楽:河野伸
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/oreie_tbs/
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