NHK朝ドラ『おちょやん』、『純と愛』以来の低迷ぶりも… ヒロイン・杉咲花は仕事への影響なしか
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NHK連続テレビ小説『おちょやん』の低迷が続いている。
同作は初回(2020年11月30日)18.8%(ビデオリサーチ調べの世帯平均視聴率、関東地区・以下同)でスタートし、おおむね17~18%台を行ったり来たりで推移。第68話(3月10日)には16.4%まで落ち込み、第49話(2月11日)以来、自己ワーストタイの視聴率を記録するなど大苦戦。放送はあと約2カ月残してはいるが、このまま急上昇することがなければ、全話の平均視聴率は17%台後半から18%台前半で終わる可能性が濃厚だ。
朝ドラは13年前期の『あまちゃん』(能年玲奈=現のん=主演)が社会現象をも巻き起こすほどのヒットとなり、同作をきっかけに多くの層に親しまれてきた。その後、20年前期の『エール』(窪田正孝主演、ヒロイン・二階堂ふみ)まで、平均視聴率が20%の大台に届かなかったのは、15年前期『まれ』(土屋太鳳主演)と19年後期『スカーレット』(戸田恵里香主演)のみ。ただ、いずれも19.4%と大台近くは獲っており、『おちょやん』が17~18%程度で終われば、12年後期『純と愛』(夏菜主演)の17.4%以来の低視聴率となってしまう。
低調の要因としては、「大阪の笑いが舞台ということで、『わろてんか』(葵わかな主演)とだぶって新鮮味がない」「ヒロインが早口すぎて何を言ってるのかよくわからない」「最近ではヒロインの夫(成田凌)中心のストーリーになってしまって迷走してる」「主人公のモデルになっている上方女優・浪花千栄子の全国的な地名度がなくて、感情移入しにくい」「ヒロインの相手役(成田)が前作『エール』の窪田正孝のようなインパクトがない」などといった意見が出ているようだ。
「視聴率は縦のラインにも左右されますから、朝ドラは後番組の『あさイチ』との兼ね合いがあります。コロナ禍で裏番組の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)がコロナに関するニュースに特化して数字を伸ばし、『あさイチ』の上をいくようになりました。ましてや、MCの近江友里恵アナが3月5日で卒業し、その後の同番組の視聴率が低調になったこととも無縁ではなさそう。その点では、視聴率がよくないのも同情すべきことかもしれません」(テレビ誌記者)
朝ドラヒロインがその後、どうなっていくかは注目されるところ。高畑充希や波瑠のように大ブレークした例もあれば、尻すぼみになってしまった女優もいる。その典型が夏菜かもしれない。彼女の場合、『純と愛』の脚本が破天荒で視聴者がなかなかヒロインに感情移入できなかったことも影響したのだろうが、気の毒な一面もあった。女優としては伸び悩みが続いたが、バラエティーをきっかけにタレントとしては再浮上した。
そこで、朝ドラで数字を獲れていない杉咲の場合、どうなのか?
「たとえば、夏菜の例を取ると、朝ドラヒロインに抜擢を受けた当時ほとんど無名でしたから、『純と愛』が不振に終わっただけに、テレビ局側も起用しづらかった面はあると思います。ただ、杉咲の場合は映画やドラマで、すでに実績があります。映画界では『ブルーリボン賞』(16年)の助演女優賞、『第40回日本アカデミー賞』(同)の最優秀助演女優賞、新人俳優賞、『エランドール賞』(17年)の新人賞も受賞しています。ドラマでは19年1月期に放送された『ハケン占い師アタル』(テレ朝系)で主演して高視聴率も獲ったし、同年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』にも出演しています。演技力の高さには定評がありますし、たまたまヒロインを務めた朝ドラの視聴率が振るわなかったくらいで、その評価は揺るぎませんよ。事務所も大手(研音)でうすし、今後の仕事にはなんら影響は出ないと思います」(芸能ライター)
朝ドラといえば、次回作はNHK育ちの清原果耶が主演する『おかえりモネ』(5月17日開始予定)だが、『おちょやん』の低迷を吹っ飛ばすくらいのヒットになってほしいものだ。
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