脳みそ夫「アイヌ民族差別発言」で問われる 加藤浩二の立ち位置…水卜アナが率先して謝罪に疑問
#スッキリ #アイヌ民族
12日金曜日の放送で、アイヌ民族への差別的な発言があって夕方のニュースで謝罪を行うことになった「スッキリ!」(日本テレビ)が、15日月曜日、朝の放送の冒頭で陳謝した。
謝罪は「まずは番組からお詫びをさせていただきます」と、水ト麻美アナウンサーが行った。謝罪は以下の通り。
「先週金曜日のスッキリで、アイヌ民族の女性をテーマにしたドキュメンタリー作品を紹介しました。それを受けての放送の内容について、アイヌ民族の方々を傷つける不適切な表現がありました。制作に関わった者に、この表現が差別にあたるという認識が不足していて、番組として放送に際しての確認が不十分でした。その結果、十分な、正しい判断が行われないまま、アイヌ民族の方々を傷つける不適切な表現で放送をしてしまいました。日本テレビとして、アイヌの皆さま、ならびに関係者のみなさまに深くお詫びを申し上げると共に、今後の再発防止に努めてまいります。そして、アイヌ民族の方々の歴史や文化を深く理解して、広く伝えていくための取組を進めてまいります。なお、スッキリの当該コーナーに関しましては、当面の間休止とさせていただきます。改めまして申し訳ありませんでした」
これに続いて、MCの加藤浩二が、
「さらに、僕自身もですね、北海道出身という立場にありながら、オンエアのとき即座に僕自身が対応できなかったこと、深くお詫びしたいと思います。スタッフ共々、こういったことをしっかり理解して、若いスタッフもいます、全員でこういった問題に取り組んでいく、理解を深めていく。そういうことを我々はしていきたいと思います。今回はアイヌ民族の方々、本当に申し訳ありませんでした」
と述べた。
その後、コメンテーターで読売新聞特別編集委員の橋本五郎が「アイヌ民族について、先住民とは何かを学んでいないない」として、「大地よ! アイヌの母神、宇梶静江自伝」という、アイヌの女性が書いた自伝を紹介した。
すでに当該コーナーを担当していたお笑い芸人の脳みそ夫は書面で謝罪している。金曜日の時点では彼への批判が集中していたが、その後は番組中、犬のイラストやテロップまで出していたことがわかり、元々番組の構成がそうした差別的表現をしていたことが分かって、日本テレビの差別教育やチェック機能への疑問が大きく投げかけられいた。
当該コーナーはしばらくの間休止するというが、逆に番組は脳みそ夫さんがアイヌについてを学びに行く特集を放送してはどうだろう?
もちろん若いスタッフも同行すべきだ。何も北海道まで行って取材などしなくても、橋本氏が紹介していたようなアイヌ民族に関する本を読んで、みんなで意見を交換する会を開いたっていい。
都内のアイヌ料理店などを訪れて、料理を紹介してもらってもいい。差別的な言葉を発してしまうことはある、間違いはある、でも、そこから学んで知って変えていくことが大事なんだと率先して示していく、それが社会から差別的なものを減らして行くことにつながるんじゃないだろうか?
ちなみに番組としての謝罪は、水トアナは「日本テレビ社員として、社を代表して」行ったんであろうが、番組のMCはあくまでも加藤浩二なのだから、最初から加藤さん自らがやってもよかったんじゃないか?とも感じた。
また、差別的な表現に対して、不適切な表現と言葉を変えるのも、そろそろ止めてほしい。差別は差別。はっきり言って認識し、自分たちの中に、しっかり刻み込んで欲しい。それが伝える者としての責任じゃないだろうか?
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