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コロナ禍1年、まだ根付かない国会内のトホホな「三密対策」

コロナ禍1年、まだ根付かない国会内のトホホな「三密対策」の画像1 タレントのヒロミが9日、レギュラー出演する情報番組『バイキングMORE』(フジテレビ系)で政府が緊急事態宣言を発出中の関東1都3県に対し、推奨しているテレワークの現状について嘆いた。

 番組では菅義偉首相が今月21日まで続く予定の緊急事態宣言下において、日中も含めた不要不急の外出自粛をはじめ、飲食店に以前と変わらず午後8時までの時短営業要請をしている点を取り上げた。また、都内と横浜の人出について1月と比べて増加していることにも触れた。

 この現状にヒロミは「国会もテレワークにやらない限り、なかなか伝わってこない」と指摘。

 特に国会内が「強烈な密」と非難した。政府はテレワークによる出勤者の7割減を徹底するよう事業者に呼びかけているが、全国紙政治部記者は「本当に国会議員のセンセイ方は何にもわかっちゃいませんよ」と苦笑いしながら実情を語る。

「国会内も『新型コロナウイルスの感染対策をしている』なんて言っていますが、議場の入口に消毒液が置いているだけ(笑)。後は何ら普段と全く変わりません。古い建物のため、外気を取り入れられる窓は元々ないですし、密にはなるし空気の入れ替えもできない。そんな場所で働いている我々の健康状態も気にかけてもらいたい」

 また、街中の実情を知らない理由としては「国会会議中は特にそうですが、国会と議員宿舎との往復の日々になりますから、街中に出ませんよね。そんな人がどうやって感染状況や街中に人が溢れ返っている状況を理解できるのか。彼らは浮世離れしている人の集団と思って接しないと、こちらも理解できないように陥ってしまう」と呆れる始末。

 新規感染者減少に向けてはイベントの開催における人数制限も有効な手立てとされているが、日本で最も影響力がありなおかつ頻繁に行われるプロ野球では足並みが揃っていない。

「まず、地域によって入場可能人数が変わって来ていて、ある球団は収容人数の半分、別のエリアは5000人といった感じで不公平さがあります。各球団は赤字のため政府筋に観客人数を増やすよう要請をかけているようですがこれも対応しないとか。こうした部分も実情をわかっていないとブーイングが起こる一因となっている」

 国会や国会議員に「ニューノーマル」な生活スタイルは無縁のようだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2021/03/13 21:00
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