バッドボーイズ佐田“総長系YouTube”が大人気 中高年ユーザーを掴むのは“ヤンキーコンテンツ”か
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タレントのYouTube進出が当たり前となって久しいが、そのなかで“成功”と呼べるのはほんの一握り。多くのタレントたちが、再生回数が伸びずに、頭を抱えている。そんななか、中高年向けの内容で人気となっているのが、お笑いコンビ・バッドボーイズの佐田正樹のチャンネル「SATAbuilder’s」だ。
“総長系”YouTubeと銘打つこのチャンネルで扱われるものは、主に旧車やバイクなど。元暴走族総長という経歴を持つ佐田が、車やバイクをカスタムする様子を動画にして配信している。
2020年2月にチャンネルを開設してから、約1年でチャンネル登録者数は50万人弱。各動画の再生回数もコンスタントに50万回を超える、人気チャンネルとなっているのだ。
「バラエティ番組に出まくっているタイプの芸人さんではないのに、この登録者数と再生回数は本当にすごい。しかも、登録者のメイン層は40代から50代の男性とのことで、YouTubeのメイン利用者層ではない人々をキャッチしているのもすごいですね」(メディア関係者)
いわば“おっさん向けコンテンツ”としてウケている、佐田のYouTubeチャンネル。実は、この“おっさん向けコンテンツ”にこそ、金脈があるとも言われている。
「若者向けのYouTubeコンテンツはとっくのとうに飽和状態。ライバルも多く、今更そこで戦って勝ち抜く可能性なんてゼロに等しいわけです。でも、中高年以上向けのYouTubeコンテンツはまだ少ないので、ライバルが少ない。そして、中高年の視聴者たちは、自分好みのチャンネルが少ないことに不満を抱えているんですよね。佐田さんのチャンネルは、そういう中高年にバッチリハマったという感じでしょうね。
また、ここ数年のYouTubeカルチャーは、少なからず“マイルドヤンキー”的なカルチャーとの親和性が高いんですよね。それこそ朝倉未来のチャンネルがウケていることもそうだし、引退してしましたがワタナベマホトもそう。そういう意味でも、佐田さんのチャンネルは、今のYouTubeの空気とフィットしているんです」(同)
今後もおっさん向けYouTuberが人気となりそうだ。
「とはいっても、ほかの元ヤンキー芸人が佐田さんのマネをしたところで、結果が出るというわけでもない。独自性は必要でしょう。ただ、中高年をターゲットにしたほうが、ライバルが少ないというのは間違いないですね」(同)
多くのタレントたちがYouTubeを始めては挫折しているが、やり方次第では成功するチャンスもまだまだ残っているということだろう。
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