TOKIOの聖火リレー辞退、“地元”福島に走った衝撃度
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3月25日にスタート予定の東京五輪・パラリンピックの聖火リレーに激震が走った。福島県は6日、南相馬市内を走る予定だった人気アイドルグループ・TOKIOのメンバーが参加を辞退したことを発表したのだ。2020年12月にスケジュールが合わないと所属事務所側から申し入れがあったという。
そもそもTOKIOと福島県は縁が深いことで知られる。
メンバーの中に地元出身者はいないものの、レギュラー番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系列)の人気企画「DASH村」のロケを長年、福島県浪江町で行わっていた。だが、2011年3月の東日本大震災で福島第一原子力発電所の建屋に大きな被害があった影響もあり、17年12月を最終ロケ日としたままだ。並行して福島県も地元の商品をPRするためにTOKIOにCM出演を依頼、長年放送されていた。
にもかかわらず、まさかの辞退。地元関係者はこう語る。
「福島とTOKIOは切っても切れない関係でCMも元メンバーの山口達也が不祥事を起こした際も継続されるなど、メンバーに対する福島県民の感情は並々ならぬものがあった。今回も福島県をPRするための聖火リレー参加だっただけによほどのことがない限りスケジュールの都合で断ることはないと思う。自分たちが走れば注目もされるだろうが、同時に多くのファンや野次馬を集めるのも目に見えている。新型コロナが収束する気配が見られない中、そこへの配慮もあったと思う」
ただ、今回の聖火リレー辞退は各方面に大きな影響を与えているという。
「スポンサーがらみの参加でもなく、地元枠でもない。縁とゆかりがあり、なおかつ予定通りなら3月25日の初日のラストに走る予定だったグループですから。関係者の間では『どんな状況になってもTOKIOさんは絶対に辞退しないだろう』と思われていました。そこが白紙になったわけです。他の芸能人や著名人はもちろん、一般ランナーにまで飛び火しかねない」
代わりに選ばれた人物にも地元の注目度が集まっている。08年北京五輪に陸上女子で出場した千葉麻美さんは地元・矢吹町の職員だが、もう1人が女優の菊池桃子だった。
「菊池は福島県出身の作曲家・古関裕而さんがモデルとなったNHK連続テレビ小説『エール』に出演。聖火リレーを辞退した俳優・窪田孝一演じる主人公、古山裕一の母役を務めていたが、夫は経済産業省のキャリア官僚・新原浩朗氏。『政府枠の意味合いも強いのではないか』との噂すら囁かれています」
五輪本番にも影響を与えかねない聖火リレー。どんな結末が待っているのか。
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