躍進目覚ましい中国ゲームパブリッシャー! 年間売上1兆円突破の驚愕でケタ外れの数字
#ゲーム #中国 #躍進
首都圏の緊急事態宣言の延長が決定し、もうしばらく巣ごもり需要が続くと思われる現在、ステイホームでゲームをする人たちも増えてくるだろう。国内のトピックとしては、徐々に解消されつつはあるもののPS5の品薄で、現状はSwitchの一人勝ち状態が続いている。
一方、グローバルでの市場はどうだろうか。こちらは中国のゲームパブリッシャーが怒涛の勢いで、ケタ外れの数字を叩き出している。ここでは最近発表された数字を見ていきたい。
『荒野行動』や『IdentityV 第五人格』など、日本でも大人気のゲームを配信しているのが中国のNetEase。同社は日本市場も大切にしており、先月には『荒野行動』のゲーム内でバーチャルLIVE「乃木坂46 LIVE IN 荒野 -Valentine Special-」を実施して話題となった。
去る2月26日に公開されたNetEaseの決算資料によると、同社の年間売上(2020年1月~12月)は、なんと約1.2兆円にも及ぶ。この大部分はオンラインゲームサービスによるものだ。具体的には、約9,005億円(全体の約72%)がスマホゲームとなっている。
冒頭で紹介した『荒野行動』と『IdentityV 第五人格』は、「記録的な売上を出した1年だった」としている。同社はPC用オンラインゲームも配信はしているが、この売上を支えているのはモバイル領域だ。
同社のゲームラインナップは、自社開発とIPタイトルの2つに大別できるのだが、後者がかなり強力で、2020年度では『遊戯王 デュエルリンクス』を中国市場でリリースしたことが好材料になった格好。
今後のIPラインナップも、『ハリー・ポッター: 魔法の覚醒』や『The Lord of the Rings: Rise to War』に加えて『ディアブロ イモータル』に『ポケモンクエスト』と、ゲームファンならずとも聞いたことのある強力なタイトルが待っている。
もちろん、どのタイトルもかなりの開発費が投じられているだろうが、強力なIPでロケットスタートが期待できそうだ。
元気のある中国パブリッシャーと言えば、miHoYoも忘れてはならない。同社は2011年頃に、日本のオタク文化を取り入れたモバイルゲームを制作するために起業された会社。スローガンは「tech otakus save the world」(技術的なオタクは世界を救う)となっている。
起業時から日本市場を強く意識したゲームを開発しており、最近では2021年9月にリリースした『原神』がスマッシュヒットを記録している。同タイトルは、オープンワールド型のアクションRPGで、「テイワット」という幻想世界を冒険していく。
アメリカの調査会社Sensor Towerの発表によると、リリースから約5ヵ月間にモバイル版(App StoreとGoogle Playの合計)でおよぼ940億円もの売上を記録しているという。
ちなみに、この5ヶ月間の売上トップ3は、1位が『伝説対決 -Arena of Valor-』(約1,290億円)、2位が『PUBG MOBILE』(約1,183億円))で、3位に『原神』がランクイン。4位は『ポケモンGO』(約700億円)なので、いかに好調かが見て取れる。
『原神』はPC版と家庭用ゲーム機版もリリースされており、これらの数字は公開されてないものの、さらなる売上になっていることは間違いない。
新型コロナウイルスの影響で好調な数字をほとんど聞かない現状がある中、中国パブリッシャーの躍進は目覚ましいものがある。ゲームのクオリティーもかなり高いレベルになってきており、今年も目が離せない。
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