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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 菅義偉長男違法接待疑惑で首相辞任も?

菅義偉長男、総務官僚への違法接待疑惑はNTT代表へ――残すは首相辞任のみか

首都圏での緊急事態宣言延長に批判の声殺到

 ところで、菅首相が緊急事態宣言の延長を東京など首都圏に出したが、なぜ延長するのか、どうなったら解除するのかを明確に示さず、批判を呼んでいる。

 どうせまた医療崩壊しないためなどというのだろうが、なぜ長い緊急事態宣言の間に、病床や看護師を増やすことに努力してこなかったのだろう。

 感染者が増えても、重症化したり死亡しなければ、それほど恐れる感染症ではない。

 だが、いつまでたっても、病床がひっ迫しているから自粛をとバカの一つ覚えでは、いくら無気力な日本人とはいえ、不満が爆発するはずだ。

 その上、ワクチン接種はいつになるか分からないのでは、政治などないに等しい。

「週刊新潮」(新潮社)は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士が発見した抗寄生虫薬「イベルメクチン」がコロナ感染者の重症化予防に有効で、この特効薬をなぜ使わないのかと報じている。

 重症化を予防する作用機序はよくわかっていないそうだが、「ブラジルのデータでは、早期にこの薬を飲ませた州と遅れた州を比べると、重症化率、死亡率が明らかに低かった」(東京都医師会角田徹副会長)というのである。

 アフリカで感染爆発が起きなかったのも、この薬を飲んでいたからだという見方もあるそうだ。

 さまざまな医者たちが、何十年も使われてきているから広く安全性が示されている、飲み薬であるから自宅にいて使える、副作用がないと、イベルメクチンの有効性を語っている。

 私も、自宅療養している患者で、もしその人が自己責任で飲みたいというのなら、処方してあげてもいいのではないかと思う。厚労省はできるだけ早く検討し、結論を出すべきだろう。

 ところで、オバマ元大統領の書いた回顧録『約束の地』を読んでいる。まだ(上)だが、この手のものとしては読みごたえがある。中でも、ケニアにルーツがあるため、白人はもちろんのこと、黒人からも違和感をもって見られていたこと、司法試験に受かったのに政治家を目指したが大敗したことなどが、気負ったところがない平易な文章で、読ませる。

 バイデン新大統領は案の定というか、期待通りの影の薄い存在になりつつある。それに比べ、初の女性副大統領になったカマラ・ハリスは米『ヴォーグ』の表紙になるなど、早くも次期民主党大統領候補とモテモテである。

 トランプが次回の出馬をほのめかしたが、どうやら共和党も女性が候補者になるといわれているようだ。

「ニューズウイーク日本版」によると、元国連大使のニッキー・ヘイリーだという。彼女はトランプとは仲違いすることなくホワイトハウスを去った数少ない人物だが、これまではトランプの“亜流”といわれてきた。

 だが1月の議事堂襲撃事件でトランプ批判に転じたというのだ。もちろん、トランプ政権のやったことは評価している。ニューズのビル・パウエル記者は、「実のところ未来はトランプの側にあるのではないか」と書く。「自由貿易より保護貿易がいい。外国にいるアメリカの兵隊は母国へ帰らせよう。同盟国にはもっと防衛費を負担させよう。不法移民は排除しよう」というトランプが主張してきたことを支持してきた人々は、「トランプなきトランプ主義」者だから、彼女が出馬すれば多くの支持者を集められるというのである。

 2人はともにインド系の女性で、人種差別問題についてはトランプとは全く違うのも同様である。

 インド系の女性同士が大統領の座を巡り戦うようになるかもしれない。オバマ大統領誕生よりも世界を驚かせるかもしれない。それに比べ日本の総裁選の何と陳腐なことか。

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