薬丸裕英、緊急事態宣言延長に怒りあらわ…「どこを見ているんだろう総理は」

　タレントの薬丸裕英が4日放送のフジテレビ『バイキングMORE』に生出演。3日に菅義偉首相が首都圏1都3県を対象とする緊急事態宣言を2週間程度延長する意向を表明したことについて「どこを見ているんだろう総理は」と悲しみと怒りのコメントをした。

　小池知事ら1都3県知事はテレビ会議で協議し、政府に緊急事態宣言の2週間延長を要請する検討していた。しかし、菅首相は要請を待たずに延長を表明。最近判断が後手に回り批判を受けている中、先手を取る形となった。

　時事通信社解説委員の山田惠資は菅首相の判断には世論が影響したとし「解除した場合としなかった場合天秤にかけて、どちらの方が支持率に影響しないかと。あわよくば上がるかということが本質だったと思います」と解説した。

　薬丸裕英はこれに「それを聞くと悲しくなりますね、どこを見てるんだろう総理は」と声を落とし、「昨日なぜ総理がこういう緊急事態宣言を延長する意向の) ご発言をしたのかよくわからないです。というのは(延長を表明するのは)どっちが先でもいいんですよ。1都3県、あと総理。誰の事を考えてるのかっていったら国民とか病床のひっ迫ということが大切なわけじゃないですか。どっちが先に言ったか言わないかはどうでもいいんですよ。どこを向いてるんだろうと思いますよ」と怒りをあらわにしながらコメントした。

　また、解除基準があいまいなことについてMCの坂上忍は「今回の緊急事態宣言解除するのステージ4からステージ3になったらって言ってたじゃん。それが限りなくステージ2に近づいたらとかなんか凄いもわってしてるんだよね」と薬丸に話をふった。薬丸は「あいまいなんですよね」と同意すると「もうこれ2度目でしょ再延長するの。今までにやって学習したことをちゃんと自分たちで検証したうえで、“こうなったら解除します。でももし21日こうなった場合解除できません”と。これはもう国民が納得するような発信をしてもらわないと、このままダラダラ続きますよ」と熱弁。

　さらに「で、もし仮に2週間後に感染者が300人とか病床もひっ迫度合いがあまり変わらないのに解除したとなると、“あ、やっぱりオリンピックありきなの”って思うじゃないですか。そこに来た時の国民の怒りはかなりのものだと思いますよ」と興奮気味に話した。

　坂上はこれに「これね学習能力がないから、いまだに足の引っ張り合いしてるような気がしちゃうんだけどね」と冷ややかに言い放った。

　国民を無視した菅首相と小池都知事の思惑によほど納得いかなかったのか、終始興奮した様子の薬丸。コメントにはいつも以上の熱がこもっていた。

大山ユースケ（ライター）

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ