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ジャニーズ「サブスク解禁」に慎重な姿勢崩さず… KAT-TUNとSexy Zoneは“お試し案件”?

ジャニーズ「サブスク解禁」に慎重な姿勢崩さず… KAT-TUNとSexy Zoneはお試し案件?の画像1
KAT-TUN J STORM 公式サイトより

 KAT-TUNが3月10日発売予定のシングル『Roar』で初めてデジタル配信を行うことが発表された。また、ほぼ同時に、Sexy Zoneが3日発売のニューアルバム『SZ10TH』で音源をダウンロードできるアプリを準備中であることを発表。ジャニーズの人気グループが相次いで“脱CD”の動きを見せたことが話題となっているが、全面解禁までは遠い道のりとなりそうだ。

 KAT-TUNは、亀梨和也主演の日本テレビ系土曜ドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』の主題歌となっている「Roar」と、配信限定となる「Flashback」の2曲を、10日0時より順次、各音楽配信サービスにてダウンロード配信およびストリーミング配信する。

 ジャニーズではこれまで嵐と堂本剛の作品がデジタル解禁されており、KAT-TUNもこの流れに乗ることになるのかと期待の声が高まっている。

 またSexy Zoneは、『SZ10TH』各形態に封入される「プレイリストカード」記載のシリアルコードを入力することで、12日正午から提供予定の「SZ10THアプリ」に楽曲をダウンロードすることができる。PCなどを介さずともスマートフォンなどに直接音源を取り込み、聴くことができるようになるというもので、デジタル解禁に一歩近づいたのではとの見方も出ている。

 いずれもCD販売にこだわってきたジャニーズとしては異例の試みだが、音楽業界内では冷ややかな意見も少なくない。音楽ライターはこう指摘する。

「KAT-TUNの今回のCDシングルは、ファンクラブ会員限定盤含め全6種発売。1曲のみ収録の初回限定盤を除きすべてカップリング曲が異なるというジャニーズ王道の売り出し方で、全種類に共通して収録される表題曲『Roar』が配信されたところで、複数種を購入する熱心なファンには特に影響しない。さらに配信限定の楽曲まで用意されており、今回初のデジタルリリースということで“ご祝儀買い”も発生するでしょうから、ダウンロード購入も活発になるのでは。ジャニーズにとってはメリットしかないでしょう。

 セクゾの場合はCD購入が前提。さらにその手法も珍しいものではなく、エイベックスは『スマプラミュージック』といったアプリで5年以上も前から実施している。セクゾは昨年、“海外進出を視野に入れる”としてユニバーサルミュージック内に新設されたレーベルに移籍しましたが、やっていることは今のところガラパゴス的ですよ。メンバーがアルバムのリード曲に選んだ『RIGHT NEXT TO YOU』が洋楽的なサウンドでファン以外からも評判を呼んでいるだけに、今回の戦略にがっかりした音楽関係者は多い」

 嵐や堂本剛のアルバムはCD発売から1カ月以上の間を置いてデジタル解禁された。CD発売日と同日に配信となるKAT-TUNは、その意味では快挙といえるものだが、そのリリース戦略からは、CDセールスに影響を与えたくないという考えが透けて見える。

 デビューから大ヒットが続くSixTONESやSnow Manといった勢いある若手ではなく、派手さはないものの堅調なセールスを維持しているKAT-TUNやSexy Zoneといった中堅グループで実施されるのも、試験的なものだからではとの見方が強い。“成績”次第ではジャニーズのデジタル解禁が促進されることもありえそうだが、はたして……。

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最終更新:2021/03/05 09:00
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