長瀬智也、最後の歌声は“TOKIOじゃない”？主演ドラマ『俺の家の話』のワンシーンにどよめき

　今年３月末でジャニーズ事務所を退所することが決まっているTOKIO・長瀬智也。退所後は「裏方としてゼロから仕事の形を創り上げていく」ことを発表しており、表舞台に立つ彼の姿を見られるのも残り1カ月を切った。

　そんな長瀬の“最後のドラマ”として話題になっているのが、現在放送中の金曜ドラマ『俺の家の話』（TBS系）である。

　クドカンこと宮藤官九郎が脚本を手がける『俺の家の話』は、親の介護というテーマを中心に、能楽一家の観山家で起こるさまざまな出来事を描いたホームコメディ。主演の長瀬は、観山家の長男でプロレスラーの寿一を演じている。視聴率こそ振るわないものの、クドカンらしい軽快なテンポと実力派ぞろいの役者陣の演技はドラマ好きからも大好評。長瀬の熱演っぷりもあり、業界内外から反響を呼んでいる作品だ。

　俳優・長瀬智也の最後の花道になるであろう『俺の家の話』だが、どうやら歌手としても、このドラマがラストステージとなるかもしれない―。そう視聴者に思わせたのは、2月26日に放送された第６話でのとあるワンシーンだった。

　観山家の主・寿三郎（西田敏行）のやりたいことリストにあった“家族旅行”を叶えるために福島県に出向いた観山家。日本のハワイ＝ハワイアンズで旅行を楽しむ寿一らだったが、ひょんなことをきっかけに、営業で来ていたムード歌謡アイドルグループ「潤 沢」のたかっしー（阿部サダヲ）とともにステージで歌うことになる。

　白いスーツに身を包み、ステージで潤 沢の新曲「秘すれば花」をノリノリで歌う寿一。「おしべとめしべの知恵比べ～♪」や「ホテルとオフィスのディスタンス～♪」といった歌詞が意味不明すぎて笑ってしまう一曲だったが、歌って踊る長瀬がお茶の間に姿を現したのは、かなり久しぶりだったのではないだろうか。おそらく2018年にTOKIOが音楽活動を休止して以来だろう。最後のフレーズは、長瀬演じる寿一が「恋はブリザード～♪」と熱唱しステージが締めくくられた。

　この衝撃のシーンに、ネットでは「まって、長瀬君のラストステージまさかの潤 沢？」「（長瀬に）初めて恋に落ちたあの時は最後のステージが潤 沢になるなんて想像もしなかった」などとどよめきが起こっていた。今のところ、TOKIOが３月中に音楽番組等に出演する予定はない。

　思い描いていたラストステージではなかったが、意味不明な歌詞を絶妙な振り付けとともに真剣に歌う長瀬の姿にはどこか心打たれるものがあった。もしラストステージがTOKIOでの演奏だったら、本当の本当に“最後”であることを突きつけられるようで辛くなってしまう気もする。多くの人に愛された長瀬だからこそ、これくらいふざけた終わり方がちょうどよかったのかもしれない。

■番組情報
金曜ドラマ『俺の家の話』
TBS系／毎週金曜日22時～
出演：長瀬智也、戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、西田敏行、井之脇海、道枝駿佑（なにわ男子／関西ジャニーズJr.）、羽村 仁成（ジャニーズJr.）ほか
脚本：宮藤官九郎
演出：金子文紀、山室大輔、福田亮介
チーフプロデューサー：磯山晶
プロデューサー：勝野逸未、佐藤敦司
音楽：河野伸
製作：TBSスパークル、TBS
公式サイト：https://www.tbs.co.jp/oreie_tbs/

早乙女りこ（ライター）

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ