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新型コロナワクチン接種開始も“優先者区分”が不明瞭な点だらけ… 肥満体型は優先、警察官は除外

新型コロナワクチン接種開始も優先者区分が不明瞭な点だらけ… 肥満体型は優先、警察官は除外の画像1
※イメージ写真(GettyImagesより)

 国内でもついに新型コロナウイルスに対するワクチン接種は医療従事者から始まった。政府はワクチン接種の対象者を優先順位によって3つのグループに分けて実施する方針だ。だが、このグループの分け方が非常に曖昧なものとなっている。

 第1のグループとなる医療従事者への優先接種では、厚生労働省は当初370万人と推計していたが、100万人程度増える見通しとなったことで、第2グループ以降へのワクチン接種が遅れるとの懸念が出ていた。

 これに対して、河野太郎規制改革担当相は高齢者3600万人の接種を4月12日に開始すると明言している。

 政府はワクチン接種の優先順位について、以下のようにグループ分けをしている。

 【第1グループ】
 新型コロナウイルス感染症患者に直接医療を提供する施設の医療従事者等
 【第2グループ】
 2021年度中に 65 歳以上に達する者(昭和 32 年 4 月 1 日以前に生まれた者)
 【第3グループ】
 基礎疾患を有する者
 ところが、厚労省のHPに掲載されている詳細( https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html )によると、医療従事者の範囲は、
・病院、診療所において、新型コロナウイルス感染症患者(疑い患者を含む。以下同じ)に頻繁に接する機会のある医師、その他の職員
・薬局において、新型コロナウイルス感染症患者に頻繁に接する機会のある薬剤師その他の職員
・新型コロナウイルス感染症患者を搬送する救急隊員等、海上保安庁職員、自衛隊職員
自治体等の新型コロナウイルス感染症対策業務において、新型コロナウイルス感染症患者に頻繁に接する業務を行う者
となっている。

 これを見ると、医療従事者の範囲は必ずしも「新型コロナウイルス感染症患者に直接接する医療従事者」を指すのではなく、相当に広範囲の医療関係者が含まれている。例えば、薬剤局なども含まれるし、筆者のかかりつけの歯科医は「受付を行う人も含まれている」としている。

 つまり、医療従事者には歯科も含めて、病院、診療所に勤めている人すべてが対象となっているようだ。これが厚労省の医療従事者数の当初見積もりを大きく狂わせた要因になっているのではないか。

 さらに、救急隊員等、海上保安庁職員、自衛隊職員や自治体等の職員については、「新型コロナウイルス感染症患者を搬送」「新型コロナウイルス感染症対策業務」と限定しているのだが、この線引きをどのように行うのかは、非常に難しいのではないか。

 救急隊員などは、患者が新型コロナウイルス感染者か否かを見極めて、救急救命活動を行っているわけではない。自治体の職員についても、「人手が足りなければ、手が空いている職員が新型コロナ対策を手伝っている」(自治体職員)のが実態だ。

 加えて、警察官が対象から外れているのが、どのような理由からなのかも不明だ。

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