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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 青木真也が語る、コロナ禍での海外遠征

格闘家・青木真也「みんな再生数とかPV数に疲れている」コロナ禍で挑んだ海外遠征と格闘技界の今

シンガポールでの10日間。ホテルから出られない日々

格闘家・青木真也「みんな再生数とかPV数に疲れている」コロナ禍で挑んだ海外遠征と格闘技界の今の画像2

──拘束されると、練習ができないという不安はありませんでしたか?

青木 格闘技に精通していないと、なかなかわかりづらいんですけど、格闘技選手って、直前って練習をほぼしないんですよ。調整する時期に入るんで。向こうに行って隔離があっても、そんなに苦労することが実はないんです。

──今回の遠征は、今までの遠征とは違いましたか?

青木 東南アジアの良いところって、行ってから試合して帰ってくるまで5~6日で済むということだったのに、今回はコロナの影響で10日間必要になった。それが、やっぱりでかいですよ、正直。セコンドを押さえるのにも大きいし。人を10日間押さえるってなるとね。(セコンドに着いた宇野薫選手に対して)「申し訳ない、ごめんね」っていうのもあるし。極端な話でいうと、「お金はいくらでも払うから」と言っても、スケジュールが10日丸々空いている人ってなかなかいない。

──セコンドの宇野選手とは、どこまで行動が共にできたのですか?

青木 1日45分の2回だけ、運動が許されていたんです。ホテルの中のジムで練習ができるんですけど、その時くらいですね。

──食べ物はどうされていたのですか?

青木 デリバリーのアプリがあるんですよ。その中から、勝手に選んで自分で食べてね、みたいな。それが10日間ですね。25日に帰ったんで。PCR検査の結果がないと、飛行機乗れないから、試合が終わった後もちょっと居なくちゃならなかったですから。

──試合後に、いつ頃帰国されたか、SNSなどではっきりはされていなかったですよね。

青木 (日本に戻ってからも)自主待機があるから、いつ戻ったっていうのを明確にしたくなかったんです。

──いつもよりツイッターでのつぶやきが少なく感じました。

青木 自主待機期間って「家に居なきゃだめだよ、出ちゃダメ」って言われてるけれど、別に外に出ることはできる。でも今のご時世「どこにも出るな!」とか言われそうじゃないですか。待機期間の状況をツイートして、揚げ足を取られたりもしたくなかったんです。

──帰国する時にもPCR検査を受けられているんですよね。

青木 受けてるし、もちろん陰性でしたけど。でも、意味わからないっすよ。日本って、感染者数が少ない国じゃないですか。そこから来ていて、その間にPCR検査5回も受けて、それで陰性なのに、なんで自主待機しなきゃならないんだっていう不思議は正直ありますけど。

──確かに、青木さんはまわりから行動が注目されていますからね。

青木 自主待機期間は外出しないでくださいって言う要請があると、まわりからの圧力も加わるので、「まあ黙っていますよ」っていう風になりますよね。そこで「破っていますよ」って言っても得しないから。でも、本当は個々の自由に任せればいいんじゃないかなって思っています。

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