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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > ドS先輩・間宮祥太朗に“ドS要素ナシ”

間宮祥太朗に「#ドS先輩」タグ付けも“ドS要素ナシ”…TBSドラマの言葉遣いはズレてる?

『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』公式サイトより

 間宮祥太朗演じる“ドS先輩”こと中沢が、奈未(上白石萌音)に真正面から告白後、一瞬も報われることなく失恋した。

 2月23日に放送された『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』(TBS系)の第7話は、世帯平均視聴率が11.4%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)を記録。予告動画では奈未の家族が上京することで一波乱起こりそうという雰囲気が強かったが、見終わってみると第7話の功労者は明らかに中沢だった。

 第6話のラストで中沢に告白された奈未は困惑していた。麗子(菜々緒)に同行して長野へ行くことになったが、偶然にも中沢を含む他の編集部メンバーも長野のコテージ取材が入り合流することになる。しかし帰り際になり、奈未は潤之介(玉森裕太)からもらったブレスレットを落としたことに気づく。中沢は、それが潤之介からの贈り物だと知りながらも残って探すのを手伝う。さらに終電を逃したあとも、旅館に1室しか空きがないことがわかると<もしお前が俺の彼氏だったら、俺はお前が他の男と泊まるのはいやだ>と奈未を優しく諭し、朝までかけてブレスレットを探し出すも、奈未と迎えにきた潤之介が抱き合っているのを見て何も言わずに去っていくのだった。

 「ジェントルマンすぎる」
 「中沢さんにご褒美はないのか!」
 「もう惚れたを通り越して神様。これでドSとか何? 無理なんだけど」

 中沢のあまりの献身に、SNSでは悶絶する声が続出。放送後には、間宮祥太朗本人がTwitterで「間宮不憫で草」と、自身の役柄を自虐した投稿をすると7万以上のいいねを集めていた。

 そんな中沢だが、番組開始前から現在にかけても「ドS先輩」と公式にタグ付けされるなど「きつい性格」のイメージ付けがされていた。だが蓋を開けてみると「どこがドSだった?」というのが正直な感想だ。第1話からド素人の奈未に対してもなんだかんだ面倒見がよく、失恋した今回においては優しさが過ぎるほど。「いつドSっぷりを発揮するのか」と思いながら見ていたら、もう最終回が見えてきてしまった。

 菜々緒の「鬼上司」や玉森裕太の「子犬系男子」と同じく、タグ付けで分かりやすく盛り上げようとしていたのかもしれないが、無理やり感が否めない。『ボス恋』Twitterがさかんに使っている「#ブルきゅん」もそうだが、TBSドラマの言葉遣いはどこかズレている気がする。中沢に関しても「切なすぎて泣いちゃった……中沢さんめっちゃいい男、天使だよ!」と、実際のキャラクターはドSとはかけ離れたものだったというのが世間の認識のようだ。あまりに報われない方向に突っ走る中沢に、むしろ「ドS先輩、実はドMなんじゃないかと思う」という感想もあった。

 端的な言葉でわかりやすく宣伝したい気持ちは理解できるが、結果的に「ちょっと違ったのでは?」という印象が続いている『ボス恋』。本編とは関係のないところで、微妙なイメージがついてしまうのはとても残念だ。

■番組情報
火曜ドラマ『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:上白石萌音、菜々緒、玉森裕太、間宮祥太朗、久保田紗友、亜生(ミキ)、秋山ゆずき、太田夢莉ほか
脚本:田辺茂範
演出:田中健太、石井康晴、山本剛義
プロデュース:松本明子
音楽:木村秀彬
主題歌:Kis-My-Ft2 「Luv Bias」(avex trax)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/BOSSKOI_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/03/02 12:27
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