世界で最もクールな街に選ばれた下北沢、再開発事業でさらに自分らしさを見つけられる街へ?
#不動産投資 #東京これから買える街 #下北沢
3.下北沢の価値はさらに上昇するのか?
20年までにオープンした「シモキタエキウエ」や「下北線路街」、「世田谷代田キャンパス」で生活を彩る充実した街であることは間違いありません。しかし、不動産購入を検討するには、将来的な価値を見込めるのか見極める必要があります。そこで、それぞれのデータをもとに詳しく確認していきます。
●3-1.世田谷区全体の人口の推移
上記のグラフは、世田谷区が発表した「世田谷区内全域の人口と世帯数」のデータをもとにまとめた世田谷区全体の人口の推移です。12年以降、区の人口は毎年約10,000人近く増加しています。
人口が増加している理由の一つとして、ファミリー世帯から高い支持を得ていることが挙げられます。世田谷区はセレブタウンのイメージが強い一方で、公園や緑が溢れている場所が多く、子育てに適した一面を持ち合わせています。
そのため、世田谷区に移住する方が増えているのです。このことから、今後も上昇傾向に向かうことが見込まれます。
●3-2.世田谷区の全体の人口予測
世田谷区の人口が将来的に上昇していくと言える理由を、世田谷区が発表した「平成29年 世田谷区未来人口推計」のデータをもとに考察していきます。
このデータによると、2042年の世田谷区の総人口は大幅に増加して約108万人です。さらに、21年時点で予測されているよりも多い数値を推移しているため、「平成29年 世田谷区未来人口推計」を上回る増加が期待されています。
それに加え、「下北線路街」の事業により教育機関や商業施設が招致されたことを考慮すると、ファミリー世帯の移住を加速させることは間違いなさそうです。
●3-3.交通機関の乗降率から見る利便性
世田谷区が発表している「世田谷区 統計表」のデータをもとに、下北沢駅を通っている京王井の頭線と小田急電鉄の乗降客数の推移を考察していきます。
このデータによると、08年をピークに下北沢駅で降りる方は大幅に減少傾向です。その理由は、地上にあったホームが地下化したことが原因だと考えられています。
下北沢のホームは地下深い場所に位置しているため、以前よりも乗り継ぎが不便になったためです。そのため、別のルートを利用して乗り継ぎを行う方が増えたのだと推測されます。
ただし、上記グラフの期間は駅の工事中だったことや新しいエリアがオープンしていることを考慮すると、将来的に乗降者の数は元の数値まで戻りそうです。
参考:東洋経済
●3-4.下北沢の土地の価格の推移
現在、再開発が継続的に行われている下北沢周辺の土地の価値は上昇傾向です。上記のグラフは、商業地に区分されている「世田谷5-4(東京都世田谷区北沢2-19-12)」と「世田谷区5-10(東京都世田谷区北沢2-31-13)」のデータをもとに、06年から20年までの価格をグラフにまとめたものです。
まず、「世田谷5-4」から確認していきます。08年のリーマンショックの影響により、一時期価格が低下している時期もありました。しかし、15年を機に大きく価格が上昇しており、14年間で149万円/平方メートル増加しています。
次に「世田谷5-10」です。こちらの地域も08年をピークに一定期間価格が低下しています。しかし、16年に「下北路線街」のひとつである賃貸住宅の「テラスハウス」がオープンしたことをきっかけに大幅に上昇しており、14年間で71万円/平方メートル増加していることが分かりました。さらに、近年オープンした複合施設や商業施設のオープンにより、将来的にも価格が上がっていくことを期待されています。
●3-5.下北沢駅周辺の中古マンションの価格推移
最後に、ライフルホームズが発表している「住まいのインデックス」のデータをもとに、下北沢の中古不動産の価格推移を確認します。まずは、下記の中古マンション、戸建て、土地をまとめたグラフをご覧ください。
現在下北沢の中古マンションは、増減を繰り返しながら価格が上がっていることが分かります。直近3年間で約8.5%上昇しているため、何らかの問題が生じなければ、今後も徐々に上昇していくことを期待できます。
一方で、地価公示価格は上昇傾向でしたが、戸建てや土地は16年をピークに値幅が横ばいです。東京都全体の価格推移が直近3年間で上昇傾向にあるため、今後、再開発で注目を集め、利便性が向上している下北沢の戸建てや土地も上昇していくのではないかと思われます。
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