読売巨人、那覇PCRセンター設置に隠された野望
#読売ジャイアンツ #新型コロナウイルス #PCR検査
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて様々な制約があるプロ野球の春季キャンプも打ち上げまで残り1週間を切った。今回のキャンプにおいて関係者が最も苦戦したのがPCR検査。ここに球界の盟主の影がちらついていた。
2020年シーズンのプロ野球開幕において、チーム関係者全員を対象にしたPCR検査に踏み切ったのが読売ジャイアンツだった。
「その結果、坂本勇人内野手、大城卓三捕手の2人が新型コロナの陽性反応が出て大騒ぎに。その時に巨人側がしきりに『微陽性』という言葉を使って軽症をアピールしたため、他の球団関係者から『いい加減なことを言うな』と非難する声も多かったですね」(プロ野球関係者)
その後も球界の円滑な運営上、PCR検査は必須となり、政府や宮崎、沖縄県独自の緊急事態宣言発令中に春キャンプ開催を決めたことで問題になったことがある。1球団で約100人の定期的なPCR検査をどこで処理するかということだった。そこで力を発揮したのも巨人だった。
「巨人が1月29日より4月30日まで沖縄県那覇市内に『読売ジャイアンツ・スポーツ健康検査センター』を設置。1体あたり約3000円で検査を行うことでき、各球団や関係者、報道陣の検査を一手に引き受けることになった。3月以降も大学など学生のスポーツ合宿が沖縄では盛んにおこなわれるためそのまま開設されることになりました」
1球団が施設を構築する背景には様々な理由があったという。別の球界OBが事情を語る。
「今でも病院でPCR検査を受ければ1回約3万円の費用がかかります。それを10分の1の価格でやるわけです。巨人は独自に機器を導入しており、安値で迅速な検査実施が可能となったが、元を取るには数をこなさなければいけない。それでキャンプ期間以降も延長してセンターを開設した経緯があるようですね」
さらにこんな見方もあるようだ――。
「巨人は近年、球界の盟主としての力を発揮できていません。最近でもセ・リーグDH制を何度も訴えていますが、他球団が反対して実現にいたっていない。メンツを保つため、力を誇示するためにもお金、労力がかかるPCR検査というのは大きなチャンスだったと思われます」(同)
かつてのように、球界全体が巨人主導で物事が動く日は、やってくるのだろうか。
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