落ちる溝端純平、上がる柄本佑…『天国と地獄』 真のイケメンは器の大きさで決まる?
#綾瀬はるか #高橋一生 #天国と地獄~サイコな2人~
2006年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞、その後俳優への道に進んだ溝端淳平。俳優一家の長男として育ち、独特な存在感を放つ演技派俳優、柄本佑。この2人、現在、綾瀬はるか主演の『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)に出演している、どちらも30代中堅の人気俳優だ。
正義感は強いが空回りばかりの刑事・望月彩子(綾瀬)と、頭脳明晰なサイコパス殺人鬼・日高陽斗(高橋一生)の魂が入れ替わってしまう『天国と地獄』。溝端は、彩子の後輩でバディの刑事役・八巻英雄を演じている。いつも彩子に怒られてばかりいる、ゆとり世代のちょっと頼りない役柄だ。一方、柄本はというと彩子の家に居候している呑気なフリーターで、彩子の完全なヒモ状態の男、渡辺陸を演じている。どちらも彩子に怒られたり、振り回されたり、頼れるかっこいい男性像からは、程遠いイメージだった。
だが八巻は第2話で誰よりも早く彩子と日高の入れ替わりに気付き、どん底にいた彩子を救った。視聴者からは「八巻お手柄」と称賛する声が多く上がり、涙を誘うほどの大反響に。それまでの冴えない後輩のイメージを払拭、一気に八巻株が急上昇した回であった。しかし、それも束の間、その後は何度もうっかりミスを連発、回を重ねるほどポンコツ刑事ぶりに磨きがかかっていった。中身は殺人犯の日高になってしまった彩子に怯えまくり、挙句には第5話で外部の人間に利用され捜査情報を漏らしてしまう始末。終始オドオドした小動物のように怯える臆病で残念なイケメンに成り下がってしまった。
対する陸は、入れ替わり後、急に妖艶に美しくなった彩子(中身は日高)に最初はメロメロのようすだったが、次第に不信感を抱くようになり、思い悩む日々を送っていた。第5話で日高になった彩子を訪れ、ようやく2人が入れ替わってしまったことを知った陸。殺人犯と同居している陸の身を心配した彩子に、家を出るように勧められ、一度は家を出る。だが、後日考え直してやはり家に戻ることに。がむしゃらにまっすぐ刑事の仕事に命を燃やす彩子の姿を見て、「オレはこの人を助けるために生まれてきたんだと思った」という陸。彩子に刑事に戻ってほしい、戻れる手伝いをしたい、だからスパイとして戻る、そう彩子に告げた。「何かあったらどうするのよ」と心配する彩子に「オレはサンドバッグだから、いつかは敗れる運命なのよ」などと泣かせるセリフ。
これには視聴者もSNSで「陸くんの性格がイケメン過ぎる」「今期一のベストオブ彼氏候補に躍り出たな陸くん」「天国と地獄の陸が好き過ぎる」などとべた褒め、陸の愛情深さと懐の深さに心打たれる人が続出した。
溝端は“ジュノン・ボーイ”出身のイケメン俳優。そんなイケメンフェイスの持ち主の八巻は愛すべきキャラではあるが、残念ながら誰もが認める“かっこいい男”とは言えないだろう。一方で、近年、度々色気のある役をこなし、柄本佑はイケメンか否かという「イケメン論争」なるものも引き起こした柄本。確かに万人受けするような、分かりやすいイケメンではないのかもしれない。だが、愛する人のために我が身の危険も顧みない、陸の立ち去る後ろ姿はなんとカッコいいことか。イケメンをイケメンたらしめているもの、それはその人の持つ器の大きさ、懐の深さ、なのではないだろうか、と『天国と地獄』の2人を見ていて思うのだった。
2月21日放送の第6話では、新たな犠牲者が出るかのような予告シーンがあった。うっかり過ぎる八巻も心配だが、かっこよくなり過ぎた陸も、サンドバッグとなって破れてしまわないか、心配で仕方がない。どうか2人が最後まで無事でいられること願いながら、今夜の第6話を楽しみに待とう。
■番組情報 日曜ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』
TBS系/毎週日曜日21時~
出演: 綾瀬はるか、高橋一生、柄本佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、林泰文、野間口徹ほか
脚本:森下佳子
編成・プロデュース:渡瀬暁彦
演出:平川雄一朗、青山貴洋、松木 彩
プロデュース:中島啓介音楽:髙見 優
主題歌:手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/
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