『天国と地獄』で注目度急上昇の名脇役とは? なぜか気になる絶妙な存在感に視聴者も困惑
#綾瀬はるか #高橋一生 #天国と地獄~サイコな2人~ #迫田孝也
名脇役、と聞いて誰を思い浮かべるだろうか? 遠藤憲一や、小日向文世、ムロツヨシなど、個性的な実力派俳優は数多い。高い演技力と味のある存在感で主役を支え、ドラマや映画の世界に色を添える、名脇役たち。バイプレイヤーなどとも呼ばれ、欠かせない存在となっている。
そのなかでも、今注目が集まっているある名脇役俳優がいる。綾瀬はるか主演の『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)に出演中の迫田孝也だ。端正な顔立ちながら、それほど目立つことはなく、どんな役でもしっくりと作品に馴染み、どこか気になる存在感を発揮する、そんな俳優だ。
『天国と地獄』は刑事を演じる綾瀬と、連続猟奇殺人犯演じる高橋一生の魂が入れ替わってしまう、といういわゆる“入れ替わりもの”。入れ替わってしまった2人の渾身の演技と、一瞬も飽きさせないストーリー展開で、今一番おもしろいと絶賛する人も多い話題のドラマだ。初回から第5話までの平均視聴率は14.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高い視聴率をキープし続けている。
迫田は望月彩子(綾瀬はるか)の同居人、渡辺陸(柄本佑)のバイト仲間で陸に師匠と呼ばれている湯浅和男の役を演じている。物語も中盤に差し掛かってきている今、じわじわと湯浅の存在感が増してきているのだ。視聴者からも「師匠も訳ありだよね~迫田さんだし何かこれから絡んでくるのかな」「妙に迫田さん演じる師匠が気になるな」「陸のバイトの先輩、余命とか言い出して怪しいのか怪しくないのかもうわからん。迫田孝也だもんな」などと実は黒幕なのではと疑う意見や、迫田が演じているからこそただの脇役では終わらないのでは、と期待する声が多く上がっている。
ドラマの世界に紛れ込み大きく目立つことはない、けれどどこか気になる、その絶妙な存在感は数々のドラマや映画で活躍してきた名脇役の迫田だからこそ、かもしれない。
実は迫田のルーツは、『天国と地獄』でもキーとなっている奄美にあるという。鹿児島県出身の迫田が大学生の頃、奄美大島で山田洋次監督の映画撮影の現場に出会ったことがきっかけで俳優を志すようになったのだそう。2008年公開の三谷幸喜監督の映画『ザ・マジックアワー』に抜擢され、以降数々の映画やドラマに出演するようになった。さらに2016年には大河ドラマ『真田丸』(NHK)に出演、知名度が上がり売れっ子俳優としてブレイクを果たした。最近では2020年のドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)や『共演NG』(テレビ東京系)、映画では2019年『記憶にございません!』や2021年4月公開予定の『キネマの神様』などに出演している。さらに2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)に出演することも決まっていて、まさに今注目され大活躍している名脇役俳優なのだ。
名前は知らなくても、誰もが顔は知っている、よくドラマや映画に出ている俳優、そんなポジション。とにかくたくさんのドラマや映画に出演していて、驚くほど数多くのCMにも登場している。名脇役によくある、個性的なクセの強さはない。だが独特の雰囲気と存在感はある。整った顔立ちで体つきも良い、一見普通っぽくみえるそのクセのない綺麗さが、言い方は悪いが「使い勝手の良い」俳優として引っ張りだこなのかもしれない。
『天国と地獄』では、優しい先輩役を演じながらも、これは伏線なのでは、と思わせる怪しさもそこはかとなく醸し出し、視聴者を惑わせている。今後の展開に迫田がどう絡んでくるのか、奄美にゆかりのあるこの男こそが、物語の鍵を握っているのかもしれない。
■番組情報 日曜ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』
TBS系/毎週日曜日21時~
出演: 綾瀬はるか、高橋一生、柄本佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、林泰文、野間口徹ほか
脚本:森下佳子
編成・プロデュース:渡瀬暁彦
演出:平川雄一朗、青山貴洋、松木 彩
プロデュース:中島啓介音楽:髙見 優
主題歌:手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/
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