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日刊サイゾー トップ  > 住みたい街上位の中野、再開発でさらなる期待も…
不動産価格の高騰、ついに潮目がきた!不幸にならない再開発の街購入(中野編)

住みたい街ランキング上位の中野、「治安悪い」イメージも? 進行中の再開発でさらなる期待が!

3.中野の価値はさらに上昇するのか?

 現在駅前再開発が進められていることや「中野四季の都市」で中野は住みやすい街であることは間違いありません。しかし、他の再開発地域同様、不動産購入を検討するには将来的な価値の変化がとても重要です。そこで、それぞれのデータを基に定量的な分析を行いながら解説していきます。

3-1.中野区全体の人口の推移

 上記のグラフは、中野区が発表した「世帯と人口」のデータを基にまとめた中野区全体の人口の推移です。

 07年以降は区全体の人口が増加傾向にありましたが、11年に発生した東日本大地震をきっかけに一時的に人口が少し減少しています。しかし、住みやすい街ランキングの常連になっていることや既に高い知名度を誇っていることもあり、その後13年間で約20,000人以上増加している推移です。

3-2.中野区の全体の人口予測

引用:中野区

 将来的に中野の人口がどのように変化していくのか、中野区が発表した「新しい中野をつくる10か年計画」のデータを基に考察していきます。このデータによると、中野区は都内の人口増加率が最下位であり、20年をピークに区の総人口は減少していく予測です。

 しかし、20年には中野区が算出した予測データよりも約1
万人増加していることや2026年に竣工する中野駅北口のタワーツインの入居などを考慮すると、今後「新しい中野をつくる10か年計画」の予想を上回ると考えられます。

参考:中野区

3-3.交通機関の乗車率から見る利便性

 JR東日本が発表している「各駅の乗車人員」のデータを基に、中野駅を通っているJR総武線・中央線の乗車客数の推移を考察していきます。08年をピークに乗車率は減少傾向に向かいましたが、13年に明治大学や14年に早稲田大学が移転してきたこともあり、12年以降の乗車人数は増加傾向です。

 一人暮らし用の家賃相場が比較的安いことで中野を移住先に選ぶ方が増えていることや5年後のツインタワーの入居開始を考慮すると、今後も上昇傾向で推移することが予測されます。

3-4.中野の土地の価値の推移

 中野駅周辺の土地の価値は上昇傾向です。上記は、商業地に区分されている「中野5-1(東京都 中野区中野3-36-15)」のデータを基に、07年から20年までの価格をグラフにまとめたものです。

 08年に高値を更新して以降、同年のリーマンショックの影響により約5年間低迷していました。しかし、14年を機に徐々に価格が上昇しており、13年間で約157万円/平方メートル増加しています。

 さらに、20年の東京全体の商業地の前年比が6.48%だったのに対し、中野は10.10%と倍近い上昇です。これらのことを考慮すると、立地だけでなく、再開発計画の有無が起因している可能性が高く、今後も土地の価格が上昇傾向に向かうことが期待されます。

3-5.中野駅周辺の中古マンションの価格推移

 最後に、ライフルホームズが発表している「住まいのインデックス」のデータを基に、中野の中古不動産の価格推移を確認します。まずは、下記にグラフをご覧ください。こちらは中古マンションや戸建て、土地の価格をまとめたものです。

引用:住まいのインデックス

 現在中野の中古マンションの価格は安定して上昇傾向です。特に大幅な減少は見られず、直近3年間で約4%近く上昇していることが分かります。何事もなければ、今後も上昇していくことは間違いなさそうです。

 一方で、戸建てや土地は新型コロナウィルスの影響を受けインバウンド需要が低下したことで、増減を繰り返しています。しかし、社会情勢が安定した時には、戸建てや土地も上昇傾向に向かうのではないかと思われます。

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