五輪森会長後任迷走…「お飾り人事」となった舞台裏
#森喜朗 #東京五輪
もはや非常事態としか言いようがない。一連の女性蔑視発言の責任を取り辞任した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長。後任には森氏が直接指名した元日本サッカー協会会長・川淵三郎氏が最有力だったが結局辞退を宣言。本番まで半年にも関わらず大揺れしている。
海外メディアの中では有力候補として橋本聖子五輪担当大臣の名前が挙がっているが「ほかにも現役、OBアスリートなど複数案が浮上している。今後、人事を決める会議で議論されるが、明らかに貧乏くじを引くようなもの。誰もやりたがらないのは自明の理だ」と全国紙運動部デスクは語る。
その橋本五輪相も2014年にフィギュアスケート男子五輪メダリストの高橋大輔氏を抱きしめた姿を週刊誌がスクープ報道。〝セクハラ大臣〟として世間に広く知られている。
「橋本氏は当時、日本スケート連盟会長の立場。ソチ五輪では日本選手団の団長も務めていました。本人はキス強要を否定、あくまで『自然にハグやキスはある』と釈明していました。そんなことがまかり通って一国の大臣を務められているなんて、日本だけです。今回の森氏の失言が日本国内よりも海外から大きな批判を浴びているのは、こうした部分に対してシビアな見方をしているからです」(前出・デスク)
ただ、冷静に考えれば東京五輪本番まで残り少ない時間、会長としてやるべき仕事はあるのか。五輪関係者は「そんなに多くないですよ。言ってしまえばお飾り同然です」と裏事情を明かした。
「森会長が政治力を駆使して話をまとめ、資金調達に大きく貢献したことは事実ですが、そうした仕事はすでに終わっています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内のスポンサー企業もかなりしんどい状況ですが、ここをどうするかくらいで、あとは事務方が全部やってくれます。いきなり経験のない人を据えたところで、組織委員会の象徴のポジションに座るだけで、実際に何かをやることは物理的に文字官邸も無理です。そうなれば、ある程度名前があっても無味無臭なキャラクターの人が選ばれるでしょうね」(五輪関係者)
お飾り人事に大騒ぎしているのなら、日本はまだまだ平和な時間が流れていると言えるかもしれないが……経済的にも苦況が見通されている中で、あまりに締まりのない状態であるといえそうだ。
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