Facebookと中国共産党は蜜月関係!? ウイグル族弾圧に反対するカザフスタン人権団体のアカウントを凍結
#中国 #Facebook #中国共産党
新疆ウイグル自治区のイスラム教徒や少数民族に対し、ジェノサイド(民族集団虐殺)や人道に対する罪を犯していると米政府から断定されるど、中国のウイグル族弾圧に対する国際社会の目は日に日に厳しくなっている。そうしたなか、国際世論に逆行する動きが米IT大手に起きている。
「自由時報」(1月11日付)などによると、カザフスタンの人権団体「Atajurt Kazakh Human Rights」のFacebookアカウントが凍結された。2020年11月にも凍結されており、新たにアカウントを開設していたが、それからわずか2カ月で再び凍結された形だ。
創始者のサリクジャン・ビラシ(Serikzhan Bilash)氏によると、運営側からはなんの警告や説明もなく、突然アカウントを使用できなくなったという。同団体は、中国のウイグル族に対する再教育キャンプの実情に関する情報発信に力を入れており、「脱疆者」が拷問体験を語ってきた。どうやらそれがアカウント凍結の原因のようだ。これまでに3万人以上の生き証人を集め、西側メディアに真実を伝える役割を果たしてきた。
そうした情報発信に対し、カザフスタンの親中組織は「カザフスタンと中国の友好を破壊している」と批判。Atajurt Kazakh Human Rightsはトルコで新たにFacebookのアカウントを開設したが、それでも身元不明のネット民から攻撃を受けてきたという。それにはFacebook自身もかかわっているようだ。サリクジャン氏は、「Facebookの従業員の中には、中国共産党を支援するために自分の仕事を利用している親共産主義者がたくさんいる」と指摘する。
世界中の人が利用しているFacebookは、中国では接続を遮断されている。ところが、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がたびたび中国を訪問するなど、中国共産党との関係は悪くない。中国進出を諦めていないからだろうか。いずれにせよ、Facebookは決して公正なソーシャルメディアではないようだ。
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